山口大学医学部医学科を目指す高校生・高卒生へ。2026年度に実施された一般選抜前期・後期、学校推薦型選抜Ⅱ、共通テスト、数学・英語・理科、小論文・面接、地域枠対策をメディカ東京が解説。
山口大学医学部医学科の特色
医学部医学科を目指す受験生が確認したい基本情報
山口大学医学部医学科は、宇部市の小串キャンパスに置かれています。国立大学の医学部医学科を志望する受験生にとっては、大学入学共通テストで幅広い基礎学力を整えたうえで、前期日程の数学・理科・英語、後期日程の小論文・面接、学校推薦型選抜Ⅱの出願条件まで確認する必要がある大学です。
山口大学医学部医学科のアドミッション・ポリシーでは、医学を学ぶための基礎学力、国際的視野、山口県をはじめとした地域医療と医学の発展に貢献する意欲、高い倫理観、コミュニケーション能力、リーダーシップ、課題発見力と論理的思考力が求められています。
そのため、山口大学医学部医学科の対策では、単に「共通テストで高得点を取る」「二次試験で難問を解く」だけでなく、医師を志す理由、地域医療への理解、チームの中での自分の役割を、面接で一貫して説明できる準備が必要です。
2026年度に実施された選抜方式と募集人員
2026年度の山口大学医学部医学科では、入学定員が109名となり、一般選抜前期日程、一般選抜後期日程、学校推薦型選抜Ⅱで募集が行われました。後期日程には全国枠と地域枠があり、学校推薦型選抜Ⅱにも全国枠、地域枠、緊急医師確保対策枠、地域医療再生枠、重点医師確保対策枠が設けられていました。
一般選抜前期日程
募集人員55名。大学入学共通テスト6教科8科目に加え、個別テストでは数学、理科2科目、英語、面接が課されました。配点は共通テスト950点、個別テスト600点、合計1550点でした。
一般選抜後期日程
募集人員10名。内訳は全国枠7名、地域枠3名以内でした。大学入学共通テスト950点、小論文300点、面接200点、合計1450点で実施されました。
学校推薦型選抜Ⅱ
募集人員44名。全国枠5名、地域枠22名、緊急医師確保対策枠5名、地域医療再生枠10名、重点医師確保対策枠2名で実施され、大学入学共通テスト、出願書類、小論文、面接を通じて総合的に評価されました。
前期・後期の併願を考える場合でも、山口大学医学部医学科では前期日程で面接を受けた受験生が後期日程を受験する場合、後期日程の面接も別途課されました。後期地域枠を検討する場合は、山口県内の出身・保護者居住要件や、卒業後の臨床研修・県内医療機関等での勤務条件も確認が必要でした。
一般選抜前期日程は「共通テスト950点+個別テスト600点」を分けて設計する
共通テストで崩れないことが第一段階選抜にも関わる
2026年度の一般選抜前期日程では、志願者数が募集人員55名の7倍を超えたため、第1段階選抜が実施されました。志願者451名のうち、第1段階選抜合格者は384名でした。
共通テストは国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語、情報を含む6教科8科目で950点配点でした。医学部医学科志望者は英語・数学・理科だけに偏らず、国語、社会、情報の失点管理まで含めて、早い段階から総合点を安定させる必要があります。
個別テストは数学・理科・英語を同時に引き上げる
前期日程の個別テストは、数学200点、理科200点、英語200点の合計600点でした。理科は物理、化学、生物から2科目選択で、数学は理系数学としての処理力、証明・計算・場合分けの精度、英語は長文読解と記述に耐える読解力が問われます。
面接は配点欄では総合審査の資料として扱われましたが、3名の面接委員で2回行われ、計6名の面接委員により志望動機、勉学意欲、積極性、協調性、指導性、判断力、医療人としての適性が評価されました。面接で医学科のアドミッション・ポリシーに適合しないと判定された場合は不合格となるため、学力対策と並行して準備すべき要素です。
後期日程・学校推薦型選抜Ⅱで差が出る小論文と面接
後期日程は小論文300点・面接200点まで含めて考える
2026年度の一般選抜後期日程では、募集人員10名に対して志願者243名となり、第1段階選抜で150名が通過しました。最終的な受験者数は33名、合格者数は13名、入学者数は13名でした。
後期日程の小論文では、提示された資料に対する理解力、分析力、論理的思考力、文章表現力が評価され、資料が英文で提示されることもありました。医学部医学科の小論文対策では、医療時事を暗記するだけでなく、資料を読み、条件に沿って論点を整理し、根拠を示して書く訓練が必要です。
学校推薦型選抜Ⅱは「地域医療への意思」を書類・小論文・面接で一致させる
学校推薦型選抜Ⅱでは、大学入学共通テストで基礎学力を確認したうえで、出願書類、小論文、面接により、山口大学医学部医学科で学ぶ適性が総合的に評価されました。地域枠や医師確保に関わる枠では、入学後の学びだけでなく、卒業後にどの地域・診療科で医療に貢献するのかという将来設計も重要になります。
志望理由書や面接で「地域医療に貢献したい」と述べる場合は、山口県の医療課題を調べるだけでは不十分です。自分の経験、医師としての関心、学びたい診療領域、大学で取り組みたいことをつなげ、本人の言葉で説明できる状態にしておきましょう。
2026年度入試結果から見る出願計画
山口大学が公表した2026年度入学試験実施状況では、医学部医学科の前期日程、後期日程、学校推薦型選抜Ⅱで、以下のような結果でした。倍率だけを見るのではなく、どの段階で人数が絞られるのかを確認しておくと、出願方式ごとの準備内容を整理しやすくなります。
一般選抜前期日程
募集人員55名、志願者451名、受験者328名、合格者55名、入学者52名。共通テストによる第1段階選抜後に、数学・理科・英語・面接で最終判定されました。
一般選抜後期日程
募集人員10名、志願者243名、受験者33名、合格者13名、入学者13名。小論文と面接の比重が大きく、共通テスト後の短期間での準備では間に合いにくい方式です。
学校推薦型選抜Ⅱ
募集人員44名、志願者116名、受験者116名、合格者44名、入学者44名。出願資格、学校推薦、地域枠・特別枠の条件、共通テスト、小論文・面接を一体で確認する必要がありました。
山口大学医学部医学科を目指す方の相談前チェック
山口大学医学部医学科を志望校に入れる場合は、共通テスト、前期日程、後期日程、学校推薦型選抜Ⅱのどこを主軸にするかで、学習計画と出願準備が変わります。メディカ東京(medika tokyo)では、医学部医学科を目指す高校生・高卒生に対し、少人数制指導と個別指導を組み合わせながら、教科対策、小論文、面接、出願方式の整理を進めます。
共通テスト
前期・後期・学校推薦型選抜Ⅱのいずれでも重要です。英語・数学・理科に加え、国語、地歴公民、情報まで、年度内に得点の波を小さくする計画が必要です。
個別テスト
前期日程では数学・理科2科目・英語が各200点でした。解けなかった問題を単に復習するのではなく、失点原因を「知識不足」「計算処理」「読解」「時間配分」に分けて修正します。
小論文・面接
後期日程と学校推薦型選抜Ⅱでは小論文が重要です。面接では志望動機、地域医療への考え方、医師としての適性、協調性、リーダーシップを具体的な経験と結びつけて準備します。
地域枠・修学資金
地域枠や重点医師確保対策枠は、入学後の学費支援だけでなく、卒業後の勤務条件、臨床研修先、診療科、返還免除条件が関わります。本人と保護者で早めに確認してください。
学費・生活費
山口大学では、2026年4月以降の学部入学者について授業料年額642,960円、入学料282,000円が示されています。受験時の交通費・宿泊費、入学後の生活費も含めて考えましょう。
よくある質問
Q. 山口大学医学部医学科の前期日程は面接対策も必要ですか?
必要です。前期日程の面接は配点欄では総合審査の資料として扱われましたが、医学科のアドミッション・ポリシーに適合しないと判定された場合は不合格となる扱いでした。学力試験後に短期間で準備するのではなく、早い時期から医師志望理由を整理することが重要です。
Q. 後期日程は共通テストの点数だけで判断できますか?
できません。後期日程では共通テスト950点に加え、小論文300点、面接200点が設定されていました。小論文は資料読解、分析、論理的表現が求められるため、共通テスト後に初めて書き始めると準備が遅れやすくなります。
Q. 学校推薦型選抜Ⅱを検討する場合、何を早く確認すべきですか?
出願資格、学校長推薦、評定、地域枠・医師確保に関わる枠の条件、卒業後の勤務条件、必要書類を早めに確認してください。学力面では大学入学共通テストが課されるため、推薦型選抜であっても共通テスト対策を中心から外すことはできません。
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