資料はこのホームページからご請求ください。(商業課金資料請求サイトへの出稿は終了しました。)メディカ東京はご紹介・ご親族または直接資料請求される方々で成り立っているため、指導の質には絶対の自信があります。常に生徒様とご家庭に寄り添い、どこよりも高合格率と最良のサポーをお約束いたします。
医学部各大学情報
医学部 各大学情報
アドレスをタップすると各大学のホームページにリンクします。
私立大学医学部
北海道・東北
【岩手医科大学】
医学科HP
http://www.iwate-med.ac.jp/education/gakubu_in/med/
医学部キャンパス
矢巾キャンパス
住所
〒028-3694 岩手県紫波郡矢巾町西徳田2-1-1
特徴
1897年(明治30年)に創設された私立岩手病院の医学講習所が前身。その後、岩手医学専門学校などを経て、1947年岩手医科大学となる。国内で唯一、医療系4学部(医学部・歯学部・薬学
部・看護学部)が同一キャンパスで学ぶ医療系総合大学である。 医学部1年次は全寮制となっており、教養教育・準備教育とともに、専門基礎医学の学習も始まる。看護・介護体験実習では、
チームの一員として看護ケアや施設介護に携わるほか、医療と福祉の現状と問題点などについてグループ発表を行う。 2年では人体の構造と機能を学ぶ。3年では専門臨床医学・社会医学を学
習するほか、研究室配属でいずれかの講座・分野・部門に配属されて研究に取り組む。また、地域医療研修として県内外の医療機関で1週間の研修を行う。4年後半からは内丸キャンパスにある
附属病院や県内の医療機関で臨床実習・地域医療臨床実習・高次臨床実習を実施する。附属病院は、2019年より矢巾キャンパスへ移転した。
研究機関
医歯薬総合研究所
【東北医科薬科大学】
医学科HP
http://www.tohoku-mpu.ac.jp/medicine/contents/
医学部キャンパス
福室キャンパス
住所
〒983-8536 宮城県仙台市宮城野区福室1-15-1
特徴
1939年(昭和14年)に東北薬学専門学校として創立し、1949年に東北薬科大学となる。2016年に医学部が新設され、東北医科薬科大学に名称変更した。入学後の2年間は薬学部と同じ小松島キャンパスで学ぶ。
1年では基礎教養科目や準備教育科目などを履修するとともに、早期医療体験学習やチーム医療体験学習を行い、後期からは基礎医学の学習が始まる。2年では僻地・被災地医療体験学習や介護・在宅医療体験学習を実施する。
3年からは附属病院のある福室キャンパスに移って臨床医学科目を中心に学び、救急・災害医療体験学習や課題研究も行う。
4年後期から5年では、附属病院の29診療科・部および2つの関連教育病院で臨床実習を実施。6年では、登米市と石巻市にある地域医療教育サテライトセンターや東北6県の地域医療ネットワーク病院において、滞在型の実習を行う。
卒業後、指定される医療機関等に一定期間勤務すると返還が免除される、東北地域医療支援修学資金制度が設けられている。
関東・甲信越
【自治医科大学】
医学科HP
http://www.jichi.ac.jp/medicine/index.html
住所
〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1
特徴
1972年(昭和47年)、医療に恵まれない地域における医療の確保および向上と地域住民の福祉の増進を図るため、全国の都道府県の共同により設立された。全寮制で、入学試験では毎年各都道府県から2~3名ずつ選抜される。
1年では総合教育科目を履修するとともに、2学期からは基礎医学科目の学習がスタート。早期体験実習や地域医療学総論も実施される。2年からは各診療科に関する系統講義が始まり、地域福祉実習で医療現場を体験する。
3年では少人数のテュートリアルが開始される。臨床実習(BedSide Learning, BSL)は4年1学期から2年間の長期にわたり、4年では主に内科系17科、5年ではその他14科をローテートする。
5年3学期から6年1学期には選択必修BSLが行われ、学内外や海外の施設など、興味のある診療科で実習を行う。
卒業後は、在学中に修学資金の貸与を受けた期間の2分の3に相当する期間、第1次試験を受けた都道府県知事が指定する病院等に勤務することになる。
研究機関
地域医療学センター、分子病態治療研究センター
【獨協医科大学】
医学科HP
http://www.dokkyomed.ac.jp/dusm.html
住所
〒321-0293 栃木県下都賀郡壬生町北小林880
特徴
ドイツ文化を摂取し、我が国文教の興隆を図る目的で1881年(明治14年)に設立された獨逸学協会(現・獨協学園)を源として1973年に開学。
1年では人文社会系・語学系・自然科学系の科目を学ぶほか、教養医科学、コミュニティーヘルスインターンシップ(地域医療早期体験実習)、PBLテュートリアルなども実施される。
2年では基礎医学系の講義・実習を中心に履修し、3年からは臨床医学系統合科目で各臓器の病態・診断・治療について学ぶ。
4年ではさらに社会医学系科目や症例演習が実施される。5年では大学病院の全診療科で診療参加型臨床実習を実施するとともに、埼玉医療センター、日光医療センターでも実習を行う。また、1週間の地域保健実習も実施される。
6年では希望する診療科での臨床実習を体験し、その後、カリキュラムの集大成として臓器・疾患別の集中講義を行う。
国際交流としては、毎年多くの学生が夏休みを利用して海外研修(3・4年:フィリピン、5年:アメリカ・ドイツ)に参加している。
【国際医療福祉大学】
医学科HP
http://narita.iuhw.ac.jp/igakubu/
医学部キャンパス
成田キャンパス
住所
〒286-8686 千葉県成田市公津の杜4-3
特徴
1995年(平成7年)に開学。医学部は2017年に新設された。大多数の科目の授業を英語で実施し、学生の7人に1人は留学生という環境など、国際性豊かな医学教育を実施しているのが特徴である。
1年ではリベラルアーツ(一般教養)と並行して、医療プロフェッショナリズム、医学英語、基礎医学総論などを履修。1年から2年にかけて器官別統合講義があり、基礎医学と臨床医学の知識について、体の器官別に英語で統合的に理解する。
3年では社会医学、総合臨床医学、臨床診断入門、症候と臨床推論などを学ぶ。
4・5年ではクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)が90週にわたって行われ、5年の3月までにUSMLE(米国医師免許試験)のコンピュータ筆記試験を受験することが全学生に推奨されている。
6年では、全学生がアジア諸国、欧米諸国などの海外で4週間以上の臨床実習に参加する。
附属病院は栃木、千葉、東京、静岡に5つあり、2020年には成田市にも開院した。
研究機関
ゲノム医学研究所、高度生殖医療リサーチセンター
【埼玉医科大学】
医学科HP
http://www.saitama-med.ac.jp/fm/index.html
医学部キャンパス
毛呂山キャンパス
住所
〒350-0495 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38
特徴
1892年(明治25年)に設立された毛呂病院を起源として1972年に開学。
1年では医科学入門、細胞生物学、人体の基礎科学などを履修し、臨床入門では病院見学、高齢者との交流、模擬患者とのコミュニケーション基礎演習などを行う。
2年では人体の構造と機能について統合的に学習し、1年で学んだ内容を深く掘り下げる。3年では臨床医学の学習が本格的に始まり、看護業務体験実習では看護業務の基礎的な技能を身につける。
4年の臨床技能実習では、少人数グループで身体診察法や基本的臨床手技などを実習する。4年後半からの臨床実習では、大学病院、総合医療センター、国際医療センターなどのほぼすべての診療科を2週間ずつローテートし、その後は希望する診療科で4週間の実習を行う。
6年の実習では、少なくとも1クール(4週)は大学指定の学外施設で実習を行う。学生相互交換留学制度により、毎年20名の選抜者(5年生)がアメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの海外提携校で4週間の実習を行っている。
研究機関
ゲノム医学研究センター
【北里大学】
医学科HP
http://web.med.kitasato-u.ac.jp/guide/
医学部キャンパス
相模原キャンパス
住所
〒252-0374 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
特徴
北里柴三郎設立の北里研究所創立50周年記念事業の一環として1962年(昭和37年)に北里学園が創設され、医学部は1970年に設置された。
1年では一般教育科目を履修して広い教養と見識を養うほか、専門科目の学習も始まり、病院体験当直で医療現場を体験する。
2年では基礎医学を学習して論理的思考を高め、後期からは独自の器官系別総合教育がスタートし、疾病のメカニズムや治療法について学びを深めていく。
また、3年では約1カ月間、各教育研究単位に配属されて医学研究を行う。4年では器官系総合教育の総仕上げを行い、後期からの臨床実習では大学病院の28の診療科を少人数でまわる。
5年では、医療系4学部および2つの専門学校の学生が合同で「オール北里チーム医療演習」も行う。
6年前期の臨床実習は希望する3つの診療科を経験する診療参加型臨床実習となっており、大学病院だけでなく国内の病院や海外の大学病院での実習も可能で、最長9週間の海外留学を選択することもできる。
研究機関
北里生命科学研究所、東洋医学総合研究所
【杏林大学】
医学科HP
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/medicine/
医学部キャンパス
三鷹キャンパス
住所
〒181-8611 東京都三鷹市新川6-20-2
特徴
1966年(昭和41年)に杏林学園短期大学が開設。その後、1970年に杏林大学医学部が開設された。
1年では基礎生命科学や自由選択科目などを学ぶほか、臨床医学入門やプレチュートリアルも履修する。「地域と大学」プログラムは、1年生が地元三鷹市の医療や福祉について学生自身で課題を設定し、実際に街
に出て地域医療の実態を体験・学習するカリキュラムである。
2年では基礎医学を中心に履修して人体の構造と機能を学び、人体解剖実習で医学生としての自覚を育む。3年からは臨床医学の講義も始まり、4年ではチュートリアルの授業で問題解決能力を涵養する。
4年後半から6年にかけては臨床実習となり、ほぼ2年間にわたって小グループで各科をまわる。診療参加型実習(クリニカルクラークシップ)のプログラムを活用し、海外の大学病院などで臨床実習を行うことも可
能である。
意欲のある学生のために、基礎医学の研究、臨床カンファレンス、学生主体の研究会・読書会に参加できる機会などが設けられている。
【慶應義塾大学】
医学科HP
医学部キャンパス
信濃町キャンパス
住所
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
特徴
1858年(安政5年)福澤諭吉が開いた蘭学塾を起源とする慶應義塾に、1890年大学部を設置。1917年に北里柴三郎を初代学部長として医学科が開設された。
1年では他学部の学生と日吉キャンパスで基礎教育科目を学ぶほか、EEP(Early Exposure Program)では介護者の見習いとして医療現場を体験する。
2年から専門教育が始まり、主に基礎・社会医学系科目を履修。3年で設置されているMCB(Molecular CellBiology)では、第一線で活躍する研究者を学内外から招き、最先端の医学研究について学ぶ。
4年では臨床医学の知識を修得し、自主学習では自らが選択したテーマについて研究を行う。5年から6年2学期までは臨床実習が行われ、大学病院や関連病院において直接患者に接しながら知識を深める。
5年では海外施設で臨床実習を行う機会が提供され、2017年度には6カ国13校で32名の学生が実習に参加した。1・4・6年において、医療系三学部(医学部・看護医療学部・薬学部)による合同教育が実施される。
研究機関
スポーツ医学研究センター、総合医科学研究センター
【順天堂大学】
医学科HP
http://www.juntendo.ac.jp/med/index.html
医学部キャンパス
本郷・お茶の水キャンパス
住所
〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1
特徴
1838年(天保9年)佐藤泰然がオランダ医学塾和田塾を創立したのが始まり。その後、順天堂医学専門学校、順天堂医科大学などを経て、1951年に順天堂大学が開学。医学部医学科は1952年に開設された。
開学以来の伝統で1年次は全員が千葉県のさくらキャンパスにある寮で共同生活を送り、一般教養教育のほか、早期体験実習として病院実習、看護実習、施設実習を行う。
2・3年は基礎医学を中心に履修。2年では15週間の解剖実習を行い、3年では小グループで5週間の基礎ゼミナールを行って最先端の医学研究を体験する。3年後半から臨床医学の統合講義が行われ、4年後期には第一期臨床実習として診察技術の実習を集中的に行う。
5年では6つの附属病院において、ベッドサイドラーニング(BSL)と呼ばれる臨床実習が40週間行われる。6年の第四期臨床実習(選択コース)は希望のコースを選択して実習を行うもので、学内のみならず、学外・海外の施設でも2~8週間の実習を行うことが可能である。
研究機関
アトピー疾患研究センター、環境医学研究所、感染制御科学研究センター、ゲノム・再生医療センター、静岡災害医学研究センター、疾患モデル研究センター、スポートロジーセンター、先導的がん医療開発研究センター、難病の診断と治療研究センター、老人性疾患病態・治療研究センター
【昭和大学】
医学科HP
http://www.showa-u.ac.jp/sch/med/index.html
医学部キャンパス
旗の台キャンパス
住所
〒142-8555 東京都品川区旗の台1-5-8
特徴
1928年(昭和3年)昭和医学専門学校として設立され、昭和医科大学を経て、1964年昭和大学医学部となる。
1年次は富士吉田キャンパスで学部の違う4名が同室となる全寮制となっており、基礎科目・教養科目を履修するほか、初年次体験実習では学部混合のチームで病院実習や施設実習を行う。この他にも、PBLチュートリアル、病棟実習、地域医療実習など、全学年にわたって学部連携のカリキュラムが整備されているのが特徴である。
2年では基礎医学の領域を、さまざまな講義と実習で学ぶ。3年では基礎医学実習やチュートリアル演習を通して病気や障害を理解し、基礎から臨床へと学びを進める。
4年では基本的診察・診断方法等を学習。4年後半からは附属病院で臨床実習を行ってすべての分野を学び、消防署での救急自動車同乗実習も体験する。6年前半には希望する診療科で参加型の実習を行う。
1年の夏期研修から6年の海外選択実習まで、全学年で多彩な海外研修プログラムが組まれている。
研究機関
先端がん治療研究所、発達障害医療研究所
【帝京大学】
医学科HP
http://www.teikyo-u.ac.jp/faculties/undergraduate/medicine_d/
医学部キャンパス
板橋キャンパス
住所
〒173-8605 東京都板橋区加賀2-11-1
特徴
1966年(昭和41年)に帝京大学が設立。医学部は1971年に設置された。同じキャンパスに医療系の3学部7学科が集結し、チーム医療の精神を実践的に育む。
1年では共通教育科目や専門基礎科目を履修するとともに、医学部・薬学部・医療技術学部合同のヒューマンコミュニケーションの授業でコミュニケーション能力を養う。後期からは基礎医学の学習が開始され、解剖学実習・組織学実習が行われる。
2年後期からは臨床医学の講義がスタートし、臓器別に効率よく知識を蓄える。4年では、臨床実習に向けて診察・検査・診断の手順を把握し、疾患を鑑別する訓練を行って、後期から見学型臨床実習に入る。
5年からはスチューデント・ドクターとしての参加型臨床実習が開始。5週間にわたる救急医学の臨床実習では、最新のシミュレーション機器を用いた模擬体験授業で臨床能力を高める。
6年では選択制臨床実習があり、学内または海外を含む学外実習病院から選択し、医療チームの一員として診療に参加する。
研究機関
アジア国際感染症制御研究所、医真菌研究センター、スポーツ医科学センター
【東海大学】
医学科HP
http://www.med.u-tokai.ac.jp/web/medicine.html
医学部キャンパス
伊勢原キャンパス
住所
〒259-1193 神奈川県伊勢原市下糟屋143
特徴
1942年(昭和17年)にルーツとなる学園が創立され、1950年に東海大学が開学。医学部は1974年に開設された。
1年前半は、主に湘南キャンパスで文理共通科目や現代文明論などを履修する。後半からは伊勢原キャンパスで解剖実習など医学専門科目の履修が始まり、高度救命救急センター等での個別体験学習も行われる。
2年では医学基礎知識を身につけ、3年では病態に応じた臨床医学や医療面接の方法などを学ぶ。
4年で臨床に必要な実技・態度・診断力を身につけ、秋から基礎臨床実習がスタート。5年では診療参加型の臨床実習を行い、6年の実習は選択臨床実習となっている。
2016年度から導入されたハワイ医学教育プログラムでは、1~4年の希望する学生を対象に実践的な医学英語などの授業を開講し、受講者の中から選抜された10~20名がハワイ大学医学部において臨床実習準備教育プログラムを1カ月程度受講。その後、国内の米国式臨床研修を実施する病院で米国式臨床実習を行う。
研究機関
スポーツ医科学研究所、総合医学研究所
【東京医科大学】
医学科HP
http://www.tokyo-med.ac.jp/faculty/med/
医学部キャンパス
西新宿キャンパス
住所
〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1
特徴
1916年(大正5年)東京物理学校内に設立された東京医学講習所が前身であり、東京医学専門学校を経て、1946年東京医科大学となる。
1・2年は新宿キャンパスで一般教育科目や基礎医学系科目を学ぶ。早期臨床体験実習として、1年の実習では医療現場を体験し、2年の実習では多職種の見学・体験やシミュレーション演習を行う。また、看護学科や姉妹校である東京薬科大学の学生と合同での多職種連携教育も実施される。
3年から臨床医学系科目の履修が始まり、地域医療実習では実際の診療現場に立つ機会を持つ。
4年では、グループ別自主研究で研究の一端に触れ、1月からは大学病院、茨城医療センター、八王子医療センターの各診療科をまわる臨床実習が始まる。
6年の4~7月には、希望する4つの診療科で1カ月ずつ診療参加型臨床実習を行う。4月の実習においては、学生交流協定を締結している海外の大学等で臨床実習を行うこともできる。
2019年に新しい大学病院が開院した。
研究機関
医学総合研究所
【東京慈恵会医科大学】
医学科HP
http://www.jikei.ac.jp/univ/igaku/index.html
医学部キャンパス
西新橋キャンパス
住所
〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8
特徴
1881年(明治14年)に高木兼寛によって開設された成医会講習所が前身。東京慈恵会医院医学専門学校などを経て、1921年東京慈恵会医科大学となる。
1~6年を通して医学総論が開講され、医師として求められる人間性や倫理的判断力を養う。1年では国領キャンパスで看護学科の学生とともに総合教育や生命基礎科学を学習するほか、早期臨床体験や福祉体験実習も行う。
2年からはキャンパスを移って専門教育が開始され、基礎医学から臨床医学へと学びを進める。3年の研究室配属では6週間にわたって医学研究に従事する。
4年からは器官系別の臨床医学の講義が始まり、講義の進行に合わせてテュートリアルや各論実習も行われる。4年9月から臨床実習が開始され、ベッドサイドで指導医と一緒に患者に接する。
5年9月からは診療参加型臨床実習となり、1カ月単位で10診療科をローテートする。
国際交流としては、英国のロンドン大学キングスコレッジ医学部をはじめ、海外の10校と提携している。
研究機関
総合医科学研究センター
【東京女子医科大学】
医学科HP
http://www.twmu.ac.jp/medical.html
住所
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
特徴
1900年(明治33年)東京女醫學校として創立。東京女子医学専門学校などを経て、1952年に東京女子医科大学が開校した。10のセグメントで構成される連続性・発展性のあるカリキュラムと、学年ごとに積み上げる縦断型カリキュラムを実施。
セグメント1~3(1年~2年前期)では人体の基本的構造と機能を、セグメント4~6(2年後期~3年)では臓器・器官系の構造と機能の正常と異常を、セグメント7(4年前期)では全身的な変化/医学と社会を、セグメント8(4年後期)では臨床入門をそれぞれ学ぶ。
1~4年では講義・実習とともに、学生が少人数で問題点を見つけて解決法を探るテュートリアルが行われる。セグメント9(5年~6年前期)では大学病院や医療センターおよび関連の医療機関等において臨床実習を実施し、セグメント10(6年後期)では6年間の総まとめを行う。
国際交流として、現在、英国、ベルギー、米国など海外の16大学と国際交流協定を締結し、毎年約30名の5年生が海外に派遣されている
研究機関
先端生命医科学センター、総合研究所、統合医科学研究所
【東邦大学】
医学科HP
医学部キャンパス
大森キャンパス
住所
〒143-8540 東京都大田区大森西5-21-16
特徴
1925年(大正14年)に創立された帝国女子医学専門学校が前身。東邦医科大学を経て、1952年東邦大学医学部となる。
1年では教養教育科目、医学準備・基礎医学統合科目を履修するほか、1年次から臨床の現場に立つ機会も設けられている。
2年では身体の構造・機能・病態を総合的に理解する力を身につけ、さらに臨床医学の基礎を学ぶ。チーム医療演習は、学部の枠を越えてさまざまな職種の連携をワークショップ形式で学ぶプログラムである。3年では広く基礎と臨床を学び、社会医学の学習も加わる。
4年では付属病院の全診療科や多職種連携部門で40週の基本臨床実習を行い、5・6年ではスチューデントドクターとして48週の診療参加型臨床実習を行う。選択診療参加型臨床実習は、3つの付属病院のほか、提携医療施設・大学病院等でも実施でき、語学や医学に関する試験に合格すれば、実習先を米国、英国、ニュージーランド、中国、タイ、ポーランドなどの学術交流協定締結校から選択することも可能である。
【日本大学】
医学科HP
http://www.med.nihon-u.ac.jp/kyouiku/index.html
医学部キャンパス
以下の住所に準ずる。(最寄駅:東武東上線 大山駅)
住所
〒173-8610 東京都板橋区大谷口上町30-1
特徴
1889年(明治22年)日本法律学校として創立され、1903年に日本大学と改称。医学部は1925年に設置された。
1年では一般教育科目と基礎医学とが融合したカリキュラムにより、臨床医学を学ぶうえで必要な知識を蓄える。医学序論では、3~4名のグループで課題となるテーマについて教員とフリーディスカッションを行う。2年では基礎医学を講義と実習・演習を組み合わせて効果的に学ぶ。
3年から4年の臨床医学ではPBLテュートリアルが導入され、提示された症例に関して6~8名のグループで問題点・解決法を抽出する。4年後半からの臨床実習は、初期BSLとして主要診療科で12週間の実習を行う。
5年からは、3名程度の少人数グループで、附属病院等の全診療科において実習を行う。6年の選択臨床実習は学外でも実施可能で、地域医療の実習を経験することもできる。
また自由選択学修は、国内・海外の100以上のコースから学生自身が興味関心を持つテーマを選択し、5週間にわたって学ぶカリキュラムである。
研究機関
総合医学研究所
【日本医科大学】
医学科HP
https://www.nms.ac.jp/college/medicine.html
医学部キャンパス
千駄木キャンパス
住所
〒113-8602 東京都文京区千駄木1-1-5
特徴
1876年(明治9年)に日本最古の私立医学校として設立された済生学舎が前身。私立日本医学校、日本医学専門学校などを経て、1952年日本医科大学となる。
1年では武蔵境キャンパスにおいて基礎科学の知識を身につけるほか、病と死について考える特別プログラムや、医療現場での医学実地演習なども行われる。1年後半から基礎医学の学習が始まり、人体の構造や疾病のメカニズムを学ぶ。
3年前期で実施される研究配属では、大学院で行われている基礎研究に参加する。3年後半からは臨床医学の各器官系統別のコース講義が始まり、少人数で討議を行うPBL(Problem Based Learning)形式の授業を行う。
4年2学期からの臨床実習では、3~4名の小グループで4つの付属病院の各診療科をまわる。
6年の選択臨床実習では学外の提携病院や海外の大学・病院での実習も選択でき、毎年、提携大学であるアメリカのジョージワシントン大学や南カリフォルニア大学などでの実習に学生が参加している。
研究機関
先端医学研究所
【聖マリアンナ医科大学】
医学科HP
http://www.marianna-u.ac.jp/univ/index.html
住所
〒216-8511 神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1
特徴
1971年(昭和46年)東洋医科大学として開学。1973年聖マリアンナ医科大学に名称変更した。
1~4年の選択科目である総合教育科目は、語学、人文・社会科学、医療系科目まで幅広い分野から構成される。1~3年の学外早期体験実習は、マタニティクリニック、幼稚園、病院・診療所、高齢者施設等で行われ、人の一生と健康について考察する機会となっている。
1~3年で行われる専門教育のブロック型科目では、各臓器の構造や疾患などについて、1週間を1ブロックとして集中型系統的講義を行い、学んだ内容に関する課題を少人数グループで議論・解決する。
4年1月から始まる第1期臨床実習では、大学病院の基幹診療科である内科、外科、産婦人科、小児科を4週間ずつまわり、5年1月からの第2期臨床実習では、大学病院等の各診療科を2週間ずつまわる。
第2期臨床実習の最後には選択制実習が4週間行われ、学外・海外の病院から実習先を選択することもできる。6年9月からはコース別集中講義が行われる。
研究機関
難病治療研究センター
東海・北陸
【金沢医科大学】
医学科HP
http://www.kanazawa-med.ac.jp/medicine/index.html
住所
〒920-0293 石川県河北郡内灘町大学1-1
特徴
1972年(昭和47年)に日本海側で唯一の私立医科大学として開学した。
1年では基礎教育科目、専門準備科目を履修するとともに、医療プロフェッショナリズム入門を受講。5月には県内の施設で医療福祉体験実習を行い、後期からは基礎医学の専門教育が始まる。2年の8月には看護体験実習が実施される。
3年からは臨床医学を臓器別・分野別のユニット講義で学び、夏季休暇中には救急車同乗体験実習を行う。4年では、学生が内灘地域の住民の健康状態をチェックする家庭訪問実習が3カ月間行われ、9月から見学型臨床実習が始まる。
5年からは診療参加型臨床実習で各診療科を少人数でまわり、実際の診療の基礎を学ぶ。5年3月には県内外の病院やクリニックにおいてプライマリ・ケアや地域医療に参加する。6年では選択制の臨床実習と集中講義が行われる。
海外研修プログラムとして、1・2学年対象の米国またはニュージーランドでの語学研修や、5・6学年対象の米国、ドイツ、英国での医学研修が用意されている。
研究機関
総合医学研究所
【愛知医科大学】
医学科HP
http://www.aichi-med-u.ac.jp/su06/index.html
住所
〒480-1195 愛知県長久手市岩作雁又1-1
特徴
1972年(昭和47年)に開学した。1年では幅広い教養を身につけるとともに、解剖学、生理学、生化学などの基礎医学系の科目も履修する。また、少人数で行う初年次医科学セミナーで自学自習の学習法を体験し、早期体験実習としてシミュレーション実習や看護体験実習などを行う。2年では本格的に基礎医学系の科目が開講され、地域社会医学実習、チーム医療実習、外来案内実習などが行われる。3年ではさらに社会と医学のかかわりを学び、後半からは統合型の臨床医学の講義が展開される。また老人保健施設等での学外体験実習も行われる。4年の地域医療総合医学では、近隣の医院においてプライマリ・ケアの実際を見学する。4年11月からはStudent Doctorとして大学病院で診療参加型の臨床実習に参加。6年の選択制実習は、協定病院である学外25病院のほか、地域医療実習病院での実習も可能である。また、米国の南イリノイ大学医学部など、計6大学の医学部との国際交流活動が展開されている。
研究機関
学際的痛みセンター、加齢医科学研究所、災害医療研究センター、分子医科学研究所
【藤田医科大学】
医学科HP
https://www.fujita-hu.ac.jp/faculty/
住所
〒470-1192 愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1-98
特徴
1968年(昭和43年)名古屋保健衛生大学として開学し、1972年に医学部設置。藤田保健衛生大学を経て、2018年に藤田医科大学に名称変更した。
医療科学部・保健衛生学部・看護専門学校の学生との活動を通して、専門職連携を行う能力を養う独自のアセンブリ教育が、1~4年で継続して実施される。
1年では教養教育を行うとともに医学分野の導入部分を学び、早期臨床体験ではメディカルスタッフの業務や臨床各科の様子を見学する。
2年では基礎医学の講義が本格的にスタートし、3年では基礎医学から臨床医学へ幅広い領域を学習。少人数グループで行うPBL(Problem Based Learning)では、教員から提供される症例のシナリオに沿って実際の診療プロセスを経験する。
4年後期から72週を超える臨床実習が始まり、臨床現場で実際に患者と接して知識と技術を習得する。6年前半には国内外の選択した実習先で6週間の実習があり、相互交換留学を実施している海外の大学等での実習も可能となっている。
研究機関
総合医科学研究所
近畿
【大阪医科大学】
医学科HP
http://www.osaka-med.ac.jp/deps/gakumu/igakuka/index.html
医学部キャンパス
本部キャンパス
住所
〒569-8686 大阪府高槻市大学町2-7
特徴
1927年(昭和2年)大阪高等医学専門学校として開校し、1952年大阪医科大学となる。
1年で主に履修する一般教養科目は、大学コンソーシアム大阪・京都により他大学の教養科目も受講できる。早期体験実習では、附属病院で外来患者のエスコートや病院内の見学を行う。
2年では、4月から人体解剖実習が始まるなど、基礎医学系科目を中心に学び、附属病院の病棟で体験実習を行う。3年からの臨床医学の学習では、講義だけでなく、学生や教員が積極的に意見交換を行うアクティブラーニングの手法が取り入れられている。
4年1月からコア・クリニカル・クラークシップ(臨床実習)が始まり、附属病院の29の診療科を44週かけてまわる。6年では22週のアドバンスト・クリニカル・クラークシップ(選択臨床実習)を学外の医療施設で実施。希望者は海外で実習を行うこともできる。
国際交流協定は、米国・ハワイ大学、ロシア・アムール医科アカデミー、中国医科大学などと締結され、年間約30名の学生が留学している。
【関西医科大学】
医学科HP
http://www.kmu.ac.jp/medical/index.html
住所
〒573-1010 大阪府枚方市新町二丁目5-1
特徴
1928年(昭和3年)大阪女子高等医学専門学校として設立。大阪女子医科大学を経て、1954年関西医科大学と改称し、男女共学となる。
1年では教養・基礎統合コースにより、教養科目と基礎医学科目を統合的に学ぶほか、「医療プロフェッショナリズムの実践」や「臨床実習入門」で医師に必要な素養を身につける。
2年では基礎医学の学習を深め、1月には看護実習が実施される。3年2学期からは臓器別系統別コースが始まり、疾患や診断、治療方法などを学習。3学期の配属実習では、大学や診療科での実習のほか、海外での実習や地域医療実習に参加することも可能である。
4年3学期には総合臨床医学実習を実施し、5年からは附属病院の22の診療科で9カ月間の診療参加型臨床実習を行う。7月には、保健所や福祉施設等で5日間の社会医学実習を実施する。3学期からは選択制臨床実習が行われ、国外臨床実習や、大阪医科大学、近畿大学、兵庫医科大学との相互選択臨床実習に参加することもできる。
研究機関
生命医学研究所
【近畿大学】
医学科HP
http://www.kindai.ac.jp/medicine/about/
医学部キャンパス
大阪狭山キャンパス
住所
〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
特徴
1925年(大正14年)創立の大阪専門学校と1943年創立の大阪理工科大学を母体として、1949年に近畿大学が設立。医学部は1974年に設置された。関西の私立医科大学で唯一の総合大学である強みを生かし、薬学部と連携した合同学習の場が早期から設けられている。
1年では共通教養科目、基礎科目、外国語科目を履修するほか、病院実習で多様な臨床現場を体験する。2~4年では専門科目のユニット・コース学習と、少人数で問題解決力を養うテュートリアルが行われる。
3年からは臓器・器官別の8つのユニットごとに臨床医学の知識を深め、4年の臨床総論II/実習で身体診察の基本を学ぶ。4年後期からのクリニカル・クラークシップ(臨床実習)では、診療参加型実習を基本として各診療科をローテーションし、6年では選択臨床実習が行われる。
春期・夏期休暇を利用した医学部独自の国際交流プログラムとして、2~4年生対象の北米コース、5年生対象の欧州コースおよび東南アジアコースが用意されている。
研究機関
腫瘍免疫等研究所、東洋医学研究所、ライフサイエンス研究所
【兵庫医科大学】
医学科HP
http://www.hyo-med.ac.jp/faculty.html
医学部キャンパス
西宮キャンパス
住所
〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1
特徴
1972年(昭和47年)に開学。
1年では準備教育の授業科目を幅広く履修し、4~7月の毎週木曜には関西学院大学にてリベラルアーツ科目を受講する。また、医学概論入門、早期臨床体験実習、人体解剖実習も実施される。
2年では少人数の実習を中心に基礎医学から臨床医学へのつながりを学び、基礎系講座配属で3週間研究に従事する。3年では臓器別・症候別の統合カリキュラムを実施。兄弟校である兵庫医療大学との連携により、4学部(医・薬・看護・リハビリ)合同のチュートリアル教育も行われる。
4年では、臨床実習に向けてプレクリニカル教育を実施した後、2月から臨床実習を開始。診療参加型と見学型を組み合わせて履修する。5年2月からは学外臨床実習となり、プライマリ・ケアや各病院の特色ある医療など、大学病院とは異なる経験を積む。
6年の自由選択実習では、学外や海外の病院や研究室を選択することも可能である。2018年4月から新しい教育研究棟が利用開始となっている。
研究機関
先端医学研究所
中国・四国
【川崎医科大学】
医学科HP
http://www.kawasaki-m.ac.jp/med/
住所
〒701-0192 岡山県倉敷市松島577
特徴
1970年(昭和45年)に総合病院川崎病院を母体として開学。1年生はキャンパス内の学生寮での全寮制となっている。
1年では良医の礎コースで医学概論やリベラルアーツなどを履修するほか、医科学の基礎、人体の構造と機能、臨床実習Ⅰなどを履修し、2学期から人体解剖実習が始まる。
2年ではさらに「個体の構成と機能」「個体の反応 病因と病態」について学び、臨床医学コースも始まる。また、研究室で研究を体験する機会も設けられている。3年では臨床医学の知識を臓器別に学び、臨床実習IIIで基礎的な臨床技術と態度を身につける。
4年後半からは参加型の臨床実習が始まり、5~6名のグループですべての診療科を1~3週間単位でローテーションする。6年では学生が選択した診療科で2カ月の実習を行い、総合医学で医学と医療の総合的理解を深める。
校舎の8~10階には2~6年生のための自修室があり、自分用の机と椅子、本棚やLANコンセントを備えたブースが全員に割り当てられている。
研究機関
中央研究センター
九州
【久留米大学】
医学科HP
医学部キャンパス
旭町キャンパス
住所
〒830-0011 福岡県久留米市旭町67
特徴
1928年(昭和3年)九州医学専門学校として設立。その後、久留米医科大学などを経て、1952年久留米大学医学部となる。
1年では一般教養科目・外国語科目を幅広く履修するほか、医学入門実習や施設体験学習を行う。また、協同学習教育が実施され、6~8名のグループで課題に基づいた問題解決型グループ学習を行う。
2年からは専門科目の学習が始まり、解剖学実習やリハビリテーション病院体験実習などが行われる。
3年では人の心と体の疾病と治療について深く広く理解し、4年ではさらに社会行動医学や臨床技能などを学ぶ。4年後期から6年前期ではクリニカル・クラークシップが実施され、学生はスチューデントドクターとして実際の医療チームの一員となって診療に参加し、医師となるための知識・技能・態度・習慣を身につける。
6年のクリニカル・クラークシップは必須科目と選択科目からなり、選択科目では学内外の診療科から自分の興味のある診療科を選ぶことができる。
研究機関
高次脳疾患研究所、循環器病研究所 、先端癌治療研究センター、皮膚細胞生物学研究所、分子生命科学研究所
【福岡大学】
医学科HP
http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/education/medicine/index.html
住所
〒814-0180 福岡県福岡市城南区七隈7-45-1
特徴
1934年(昭和9年)福岡高等商業学校として創立し、1956年に福岡大学と改称。医学部は1972年に設置された。
1年では共通教育科目とともに専門関連の科目を設け、さらに看護体験や医療施設見学など、早期から医療に接する機会を設定。2年からは基礎医学を中心に学び、講義・実習と並行して行われるテュートリアル教育では、少人数での討論と自己学習により問題解決能力を養う。1・2年では研究室配属も実施され、約10名のグループで、2~4週間単位で研究室をローテートする。
3年からは臓器・機能別の短期集中型統合教育が始まり、臨床医学入門では地域医療体験実習が実施される。4年で臨床修練入門等を行った後、5年から臨床修練を開始。約70週のBSL(Bed Side Learning)では大学病院、筑紫病院、西新病院の各科で患者の診療に参加し、クリニカルクラークシップにより臨床を具体的に学ぶ。
国際交流として、6年の5~6月に韓国の啓明大学との交換BSLプログラムが行われている。
研究機関
加齢脳科学研究所、再生医学研究所、次世代がん治療研究所、心臓・血管研究所、身体活動研究所、膵島研究所、先端分子医学研究所、てんかん分子病態研究所、ライフ・イノベーション医学研究所
【産業医科大学】
医学科HP
http://www.uoeh-u.ac.jp/University/dept/medicine.html
住所
〒807-8555 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
特徴
1978年(昭和53年)産業医の養成を目的とした日本で唯一の医科大学として設立。通常の医学教育とともに、1年から6年まで系統的な産業医学教育が実施される。
1年では総合教育科目のほかに医学基礎や基礎医学の教育を実施し、2年では人体の正常構造や機能など、必須の基礎的知識を習得。
3年では疾患の病因とメカニズムや社会医学などを学び、基礎研究室配属では希望する研究室で一定期間の研究生活を送る。同時に臨床各科の講義も順次開講され、4年にかけて臨床各科の知識を習得する。
5年では大学病院や関連病院で臨床実習を行うほか、産業医学現場実習として実際に各地の産業医のもとで実習を行う。6年では統合講義や参加型の臨床実習を行い、卒業直後に10時間の産業医学総合実習を行う。
修学資金貸与制度があり、卒業後、貸与を受けた期間の1.5倍の期間(在学6年間に貸与を受けた場合は9年間)産業医等の対象職務に就けば、貸与を受けた全額が返還免除となる。
研究機関
産業生態科学研究所
国公官立大学医学部
北海道・東北
【旭川医科大学】
医学科HP
http://www.asahikawa-med.ac.jp/
住所
〒078-8510 北海道旭川市緑が丘東2条1丁目1番1号
特徴
1973年(昭和48年)設置。医学科・看護学科の相互理解を図り、協調性を養うため、入学後早期の教養教育を両学科合同で行うカリキュラムを導入している。
1・2年では選択科目や基礎教育科目のほか、医療・保健・福祉施設などの現場を体験する早期体験実習が、入学直後および2年で行われる。
2年から4年では基礎医学・臨床医学の授業が系統的に開講される。4年後期には医学研究特論で国際的レベルの医学研究を体験する。4年後半から実施される臨床実習では、クリニカル・クラークシップ(診療参加型臨床実習)が大学病院のみならず地域の第一線の病院でも展開される。
入学直後および2年・4年と3度にわたって医学チュートリアルが実施され、7~8人のグループで共通の課題や症例を深く掘り下げて自学自習する。
地域間の医療格差を解消するために設立された大学病院の遠隔医療センターは、国内50、国外9の医療機関とネットワークで結ばれ、地方病院の診断・手術の支援などを行っている。
研究機関
学内共同利用施設:脳機能医工学研究センター
医学科HP
http://web.sapmed.ac.jp/jp/school/medicine/index.html
住所
〒060-8556 北海道札幌市中央区南1条西17丁目
特徴
1950年(昭和25年)、北海道立女子医学専門学校を基礎に、戦後の新制医科大学の第一号として開学した。
1年では主に教養・基礎科目を履修。また専門教育科目の学習もスタートし、年間を通じて開講される医学入門セミナーでは、各専門分野の教授陣が最先端の医療や医学研究について解説する。
2年では正常な人体の構造や機能について修得し、さらに疾病に関わるカリキュラムも開始される。3年では基礎から臨床までの幅広い視野を身につけ、後期の研究室(基礎)配属では興味のある研究室において実習形式で指導を受ける。
4年のカリキュラムでは、学生が主体となって行うPBLチュートリアルが多く取り入れられている。4年後期から6年では臨床実習が行われ、全科必修でローテーションしながら医療チームの一員として診療や回診に参加する。
多職種連携教育として地域医療合同セミナーが1~4年で実施され、保健医療学部と合同の講義・演習や地域密着型実習等を通してチームで取り組む地域医療を学ぶ。
研究機関
【医学部附属施設】フロンティア医学研究所
【北海道大学】
医学科HP
http://www.med.hokudai.ac.jp/sch-med/
医学部キャンパス
札幌キャンパス
住所
〒060-8638 北海道札幌市北区北15条西7丁目
特徴
1918年(大正7年)北海道帝国大学が創設され、1919年に医学部設置。1949年に北海道大学医学部となる。4コースから成る6年一貫教育制をとり、段階的に医師としての基本を身につける。
1年では総合教育部に配属され、医学教養コースとして他の理系学部の学生と教養科目を履修する。
2年からの基礎医学コースでは、人体の正常な構造と機能、生命現象、正常から病気に至る基本的プロセスを学び、さらに社会医学系科目も履修する。
3年2学期からの臨床医学コースでは、さまざまな疾病について多面的に学び、診断・治療の基本を身につける。また、1カ月の医学研究演習を行う。
4年2学期からは臨床実習コースとなり、大学病院のすべての診療科をまわって具体的・実践的に学ぶ。その後、一つの診療科や教室あたり4週間にわたる長期の診療参加型臨床実習を、5年2学期に6回、6年1学期に3回行う。選抜された学生には、履修期間の2~4週間を海外実習にあてる機会が与えられる。
研究機関
共同利用・共同研究拠点遺伝子病制御研究所(研究所附属施設:感染癌研究センター)
【弘前大学】
医学科HP
http://hippo.med.hirosaki-u.ac.jp/
医学部キャンパス
本町キャンパス
住所
〒036-8562 青森県弘前市在府町5
特徴
1949年(昭和24年)に青森医学専門学校(1944年設置)と弘前医科大学(1948年設置)を包括し、弘前大学医学部が設置された。
1年では教養教育を学ぶほか、専門科目も開始され、附属病院・学外施設での早期臨床体験実習などが行われる。
2年から基礎医学科目を履修。臨床医学科目は3年から始まり、後期には研究室研修で専門領域の一端に触れる。4年では系統ごとの講義を集中的に履修するほか、PBL(Problem Based Learning)で能動的参加型学習を行う。
5年の臨床実習では、附属病院のすべての診療科を40週にわたってローテートする。6年ではクリニカルクラークシップとして学内外の4病院で4週ずつの実習を行い、そのうち4週は地域(へき地)医療実習が義務付けられている。
国際交流としては、交換学生の協定により、スロベニアのリュブリャナ大学等で臨床実習の単位取得も可能な研修の機会が提供されている。また、三沢市にある米空軍病院での研修(エクスターン)に毎年4名程度の学生が派遣されている。
研究機関
【研究機関】被ばく医療総合研究所
【医学研究科附属施設】高度先進医学研究センター、子どものこころの発達研究センター、脳神経血管病態研究施設
【東北大学】
医学科HP
http://www.med.tohoku.ac.jp/index-j.html
医学部キャンパス
星陵キャンパス
住所
〒980-8575 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1
特徴
1817年(文化14年)設置の仙台藩医学校に端を発し、その後、宮城県立医学所、仙台医学専門学校などを経て、1949年に東北大学医学部となる。
1年生は川内北キャンパスで全学教育を履修するほか、専門教育も開始され、早期医療体験実習では医療・介護施設を訪問する。
2年では約3カ月間の解剖実習が行われるほか、医学研究PBLでグループによる問題解決型学習を行う。3年の夏休み明けには基礎医学修練があり、希望する分野で20週にわたって研究に従事。
4年では臨床系専門教育を行い、4年後半から5年では、大学病院や地域の関連病院で臨床修練が行われる。6年前半では、高次臨床修練として、希望する診療科に4週間単位で配属される。
入学後の5~6月に研究室を訪問する機会が用意され、7月までに研究に不可欠な講習を全員が受講するなど、興味ある学生がすぐに研究を始められる環境が整っている。また、3年次と6年次には、毎年それぞれ30名前後が海外で研究・実習を行っている。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】加齢医学研究所(研究所附属施設:医用細胞資源センター)
【医学系研究科附属施設】創生応用医学研究センター
【秋田大学】
医学科HP
http://www.med.akita-u.ac.jp/department/md/index.html
医学部キャンパス
本道キャンパス
住所
〒010-8543 秋田県秋田市本道1-1-1
特徴
1945年(昭和20年)に設立された秋田県立女子医学専門学校を前身とする。1949年に秋田大学が開学し、医学部は1970年に設置された。
1年では主に手形キャンパスで教養基礎教育科目を履修し、初年次ゼミにおいては臨床推論講義やチーム医療体験実習などが行われる。また専門科目の講義も開始される。
2年からは統合型カリキュラムによる教育が本格的に始まり、基礎医学を中心とした講義・実習が行われる。
3年では臨床医学および社会医学を学ぶとともに、研究配属実習やチュートリアル教育も実施される。
4年では臓器別の臨床講義を受講し、さらに基本的診療知識・技能などを学ぶ。4年秋からは臨床実習が開始され、Student Doctorとして各診療科を1~2週間単位のローテーションでまわる。
5年秋以降の臨床実習は完全な診療参加型の実習となり、学生は大学病院および県内の病院で診療チームの一員として参加する。この期間に希望者が海外の大学に短期留学できるコースも用意されている。
研究機関
【医学系研究科附属施設】地域包括ケア・介護予防研修センター
【山形大学】
医学科HP
http://www.id.yamagata-u.ac.jp/med.html
医学部キャンパス
飯田キャンパス
住所
〒990-9585 山形県山形市飯田西2-2-2
特徴
1949年(昭和24年)に山形大学が開学し、医学部は1973年に設置された。
1年では小石川キャンパスで基盤共通教育科目を履修するほか、飯田キャンパスで専門教育科目などの授業を受ける。また、早期医学・医療体験実習では救急車に同乗して患者搬送の現場を見学する。2年からは基礎医学全般の講義・実習が開始される。
3年では臨床系・基礎系の統合型講義による臓器別学習が行われ、少人数グループでの学習も取り入れられている。そのほか、希望する研究室に配属される研究室研修が4週間実施される。
4年では全身性疾患学と基本診療学などを学び、10月からは附属病院で臨床実習を実施。18の診療科において2週間ずつ、スチューデントドクターとして実際に患者に接する。
5年8月から6年6月までは、興味のある9つの診療科で4週間ずつ、診療参加型のクリニカルクラークシップ実習を行う。
北海道・東北地区で唯一の重粒子線治療施設となる東日本重粒子センターが2019年に竣工された。
研究機関
【医学部附属施設】がんセンター、在宅医療・在宅看護教育センター、メディカルサイエンス推進研究所
【福島県立医科大学】
医学科HP
http://www.fmu.ac.jp/univ/igakubu/index.php
住所
〒960-1295 福島県福島市光が丘1
特徴
1944年(昭和19年)に創設された福島県立女子医学専門学校を基盤として、1947年に開学した。基本と発展の科目を繰り返し学ぶ6年一貫らせん型カリキュラムが特徴である。
1年では総合教育科目群などを学ぶとともに、医療現場や地域社会の見学・調査を通してチームワークや相手を思いやる想像力、コミュニケーション能力などの重要性について理解を深める。
2年では生命科学系科目が、3年では臨床医学系科目と社会医学系科目が配置されている。4年では6週間の研究活動(基礎上級プログラム)が実施されるほか、医療入門で実践的な診療技術や生命倫理などを学び、約22カ月間にわたる臨床実習(ベッドサイドラーニング:BSL)に移行する。会津医療センターで2週間行われるBSLでは、内科系・外科系の入院患者をそれぞれ1症例ずつ担当する。
アドバンストコースの中には、住民の自宅にホームステイしながら、地域の第一線医療機関で長期の実習を行うコースも設定されている。
研究機関
ふくしま国際医療科学センター(センター附属施設:医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター、健康増進センター、甲状腺・内分泌センター、先端臨床研究センター、放射線医学県民健康管理センター)
関東・甲信越
【筑波大学】
医学科HP
http://igaku.md.tsukuba.ac.jp/
医学部キャンパス
筑波キャンパス西地区
住所
〒305-8575 茨城県つくば市天王台1-1-1
特徴
1973年(昭和48年)の開学以来、統合カリキュラムを取り入れた独自の6年間一貫カリキュラムを実施。
1~3年では、問題解決型テュートリアル方式を中心に医学の基礎を学ぶ。4・5年では、医療チームの一員として1年半の診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)に参加する。
5年後半には長期の院外実習があり、地域の病院・診療所など、住民に近い医療の現場も体験する。6年の実習は完全な選択制で、各自の希望により、大学内外の施設(病院、クリニック、緩和ケア、救急、行政など)、海外の病院、研究室などで実習を行う。
1~5年を通じて履修する医療概論は、入学直後の外来患者付き添い実習、2年の在宅ケアコース、3年の地域における健康教育など、多くが体験型のプログラムとなっている。
放課後や長期休暇を活用して最先端の医学研究を行う研究室演習が設けられ、その延長で5年後半および6年で医学研究者養成コースを選択する道も用意されている。
研究機関
【部局附属教育研究施設】つくばスポーツ医学・健康科学センター、トランスボーダー医学研究センター、陽子線医学利用研究センター
【群馬大学】
医学科HP
医学部キャンパス
昭和キャンパス
住所
〒371-8511 群馬県前橋市昭和町3-39-22
特徴
1943年(昭和18年)に設置された前橋医学専門学校が前身であり、前橋医科大学を経て、1949年に群馬大学医学部となる。卒業時にめざすべき学生像として2016年にアウトカムを策定し、アウトカム基盤型の医学教育を実施。
1年では主に荒牧キャンパスで教養教育科目を履修するほか、附属病院での早期体験実習なども行われる。2年から専門科目の学習が始まり、医学・医療の知識、技能、態度について、講義やチーム基盤型学習、実習を通して学ぶ。
4年では、保健学科の学生と合同で多職種連携について学ぶ機会も用意されている。4年後期からは附属病院および地域の基幹病院や診療所において、診療参加型臨床実習が行われる。夏休みなどを利用し、ドイツ、タイ、インドネシア、コロンビアなどの海外の大学や病院で医療現場を体験するプログラムが充実している。研究に興味のある学生は、MD-PhDコースにより、通常の授業以外に夕方などの時間を利用して研究に参加できる。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】生体調節研究所(研究所附属施設:生体情報ゲノムリソースセンター、生体情報シグナル研究センター、代謝シグナル研究展開センター)
【重粒子線医学推進機構】重粒子線医学研究センター
【千葉大学】
医学科HP
http://www.m.chiba-u.ac.jp/index.html
医学部キャンパス
亥鼻キャンパス
住所
〒260-8670 千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1
特徴
1874年(明治7年)に設立された共立病院が前身。千葉医学専門学校、千葉医科大学などを経て、1949年に千葉大学医学部となる。卒業時に到達する学習成果を掲げ、その達成に必要な能力(卒業コンピテンス)を6年間で段階的に向上させる、アウトカム基盤型教育を導入。
入学後は西千葉キャンパスで普遍教育科目を履修するとともに、IPE(専門職連携教育)を1年から実施。IPEは、医、薬、看護各学部の学生が少人数のグループで、具体的な課題や実習を通じて他職種との連携を学ぶカリキュラムである。
専門教育科目は、正常構造と機能、病態と診療、医療と社会を順次修得した後、臨床実習が4~6年で合計72週間行われ、うち8週間は選択制となっている。1年から6年まで実施されるスカラーシップ・プログラムでは、最先端の研究に触れることができる。
国際交流としては、米国のイリノイ州立大学シカゴ校をはじめ、海外の10以上の医学部・大学病院と大学間・学部間協定を締結している。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】 真菌医学研究センター
【共同利用教育研究施設】子どものこころの発達教育研究センター、再生治療学研究センター、バイオメディカル研究センター、未来医療教育研究センター、予防医学センター
【医学研究院附属施設】国際粘膜免疫・アレルギー治療学研究センター、超高齢社会研究センター、法医学教育研究センター
【東京大学】
医学科HP
医学部キャンパス
本郷地区キャンパス
住所
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
特徴
1858年(安政5年)神田御玉ケ池に種痘所が設立されたことに端を発する。その後の東京医学校が1877年に東京開成学校と合併し、東京大学医学部となる。多彩な附属施設が医学教育と研究を支え、基礎医学研究においては世界のトップレベルにあると言われている。
1・2年の前期課程は教養学部に所属して駒場地区キャンパスで幅広いリベラルアーツ教育を受け、3年からの後期課程に進む。
3年では解剖学をはじめとした基礎医学や衛生学などの社会医学を学び、4年からは臨床医学の講義・実習が始まる。
5・6年になるとほとんどの実習は附属病院で行われる。次世代の研究者を育成する試みが活発に行われ、MD研究者育成プログラムでは1学年15~30名の学生がゼミ形式での少人数育成に参加し、基礎研究室で研究活動を行う。
臨床研究者育成プログラムでは、レクチャーコース、抄読会、学会への参加などを通して臨床研究の重要性を学び、臨床研究者としての考え方の基礎を身につける。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】医科学研究所(研究所附属施設:アジア感染症研究拠点、奄美病害動物研究施設、遺伝子解析施設、幹細胞治療研究センター、感染症国際研究センター、国際粘膜ワクチン開発研究セ
ンター、システム疾患モデル研究センター、疾患プロテオミクスラボラトリー、先端医療研究センター、ヒトゲノム解析センター、ヘルスインテリジェンスセンター)
【医学系研究科附属施設】疾患生命工学センター
【東京医科歯科大学】
医学科HP
http://www.med.tmd.ac.jp/medicine.html
医学部キャンパス
湯島地区
住所
〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-45
特徴
1928年(昭和3年)に東京高等歯科医学校が設立され、1944年に東京医学歯学専門学校となって医学科設置、1951年に東京医科歯科大学医学部となる。医療系総合大学の特性を生かし、医学科・歯学科が合同で行う医歯学融合教育を導入している。
1年では国府台地区の教養部で全学共通科目を学ぶほか、後期になると週1日、附属病院のある湯島地区で行われる医学導入で医療人としての基盤を形成する。
2~4年では生体と病気のメカニズムを学び、臨床系科目では統合型教育が実施される。4年では最長6カ月におよぶ自由選択学習(プロジェクトセメスター)が設けられ、興味のある分野について研究を行う。
5年からは、関連病院、診療所、在宅医療機関を含むさまざまな医療現場において、4週間ずつの16ローテーションで診療参加型臨床実習を行う。国際的医療人育成として、インペリアルカレッジ(英国)やハーバード大学医学部関連病院(米国)など、海外で学ぶ機会も用意されている。
研究機関
難治疾患研究所
【新潟大学】
医学科HP
http://www.med.niigata-u.ac.jp/top.html
医学部キャンパス
旭町キャンパス
住所
〒951-8510 新潟県新潟市中央区旭町通一番町757
特徴
1910年(明治43年)に官立新潟医学専門学校として創立し、その後、新潟医科大学を経て、1949年に新潟大学医学部となる。
1年では主に五十嵐キャンパスで全学共通科目を学び、週1回、医学科の教授の講義を受ける。また夏季休暇中には、1週間の早期医学体験実習で医療現場を体験する。10月からは週1回、旭町キャンパスで医学入門の講義を受講する。
2年からは本格的に専門科目が始まり、基礎医学科目を中心に学ぶ。3年後期からは臓器別統合コースに入り、主に小グループで問題基盤型学習(PBL)を行う。また医学研究実習では、学生が自主的に選択した研究室で、個別に2カ月間の実習を行う。
4年後期で臨床実習入門を行った後、1月から臨床実習Ⅰが始まり、大学病院の各科を1~3週間ずつまわる。5年後期から始まる臨床実IIでは、大学病院や関連病院でさらに本格的な診療参加型実習を24週行う。
国際交流として、ロシア、アメリカ、イギリスなどへの留学の機会も提供されている。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】脳研究所(研究所附属施設:生命科学リソース研究センター、統合脳機能研究センター)
【医歯学総合研究科附属施設】腎研究センター
【山梨大学】
医学科HP
https://www.yamanashi.ac.jp/about_institution/423
医学部キャンパス
山梨大学医学部キャンパス
住所
〒409-3898 山梨県中央市下河東1110
特徴
1978年(昭和53年)山梨大学構内で山梨医科大学が開学。2002年に山梨大学と統合して山梨大学医学部となる。
1年では甲府キャンパスで他学部の学生とともに全学共通教育科目を中心に履修。入学後の早い時期には、医療や福祉の現場に触れる早期臨床体験が設けられている。1年後期から2年後期では、医療の基盤となる基礎医学を学ぶ。
3年前期からの臨床医学の学習ではチュートリアル教育が導入され、自主学習能力や問題解決能力などを養う。
4年1月からの76週にわたる臨床実習では、少人数のグループですべての診療科をまわりながら、指導医のもとで医師として患者とかかわりながら知識、技能、態度を体得する。
目的として、1年から4年にかけて地域医療学を履修する。また、医学研究に興味を持つ学生を対象に、研究の一連のプロセスを体験するライフサイエンス特進コースが設置されている。
【信州大学】
医学科HP
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/department/medical_science/
医学部キャンパス
松本キャンパス
住所
〒390-8621 長野県松本市旭3-1-1
特徴
1944年(昭和19年)に松本医学専門学校として設立。松本医科大学を経て、1949年に信州大学医学部となる。
1・2年では主に全学教育機構において他学部の学生とともに共通教育科目を受講。医学概論演習、人体の構造などの専門科目も履修する。専門科目は1年から2年にかけて増え、3年以降は専門科目のみとなる。
3年では基礎医学を綿密なカリキュラムで学習し、自主研究演習では希望する研究室に赴いて一線の研究者とともに研究を行う。臨床医学の学習では、疾患について統合的に集中講義を行うユニット講義、系統講義、問題解決討論型実習などが実施される。
4年後期から臨床実習が始まり、臨床全科に配属され、指導医のもとで外来・病棟の患者を受け持つ。5年後期からは選択制の診療参加型臨床実習が行われ、希望する診療科に4週間所属して臨床実習の総まとめを行う。
チーム医療教育の充実をめざして、1年前期と4年後期に保健学科との合同授業が行われている。
研究機関
【先鋭領域融合研究群】バイオメディカル研究所
【横浜市立大学】
医学科HP
http://www.yokohama-cu.ac.jp/med/med_c/index.html
医学部キャンパス
福浦キャンパス
住所
〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9
特徴
1871年(明治4年)に開院された仮病院を前身として、1944年横浜市立医学専門学校が設立。その後、横浜医科大学を経て、1952年横浜市立大学医学部となる。
1年では主に金沢八景キャンパスで共通教養科目と医学基礎教育科目を履修し、教室体験演習では実際に診療・研究活動に触れる。
2年からはキャンパスを移って基礎医学を幅広い視点から学び、医学概論では医療倫理、プロフェッショナリズム、コミュニケーション技法について学ぶ。
3年では社会医学と臨床医学を履修する。4年では、リサーチマインドを養うために研究実習(リサーチ・クラークシップ)が行われ、学内および国内・海外の基礎または臨床医学教室で15週間の医学研究に参加する。また、診療入門で診療に関する基本知識、技能、態度、診察技能を身につける。
4年後期からは診療参加型の臨床実習(クリニカル・クラークシップ)が始まり、附属病院および附属市民総合医療センターにおいて、医療チームの一員として診療に参加する。
研究機関
先端医科学研究センター
【防衛医科大学校】
医学科HP
住所
〒359-8513 埼玉県所沢市並木3-2
特徴
1973年(昭和48年)に防衛庁(当時)の施設等機関として開設された。学生の身分は防衛省職員(特別職国家公務員)であり、在校中は所定の手当が支給され、全員が校内の学生舎で生活することが義務付けられている。
進学課程(1~2年)では一般教育科目、外国語科目、保健体育科目、基礎教育科目を学ぶ。専門課程(1年後半~6年)は21の臓器別等の授業科目で構成され、基礎医学と臨床医学を有機的に統合させた形の講義、実習および病院実習が実施される。4年後半から6年までは病院実習が約66週間行われる。
訓練課程(1~6年)には訓育、基本教練、部隊実習がある。基本教練には徒歩教練、体育一般、水泳、スキー、教育法があり、部隊実習では、陸上・海上・航空自衛隊の使命、特性などについて修得するために部隊・病院等で実習を行う。卒業後は幹部候補生学校に入校して6週間の教育を受ける。
卒業後9年未満に自衛隊を離職する場合は、卒業までの経費を償還しなければならない。
研究機関
防衛医学研究センター
東海・北陸
【富山大学】
医学科HP
http://www.med.u-toyama.ac.jp/index-j.html
医学部キャンパス
杉谷キャンパス
住所
〒930-0194 富山県富山市杉谷2630
特徴
1975年(昭和50年)に富山医科薬科大学として設置。2005年に富山大学および高岡短期大学と再編・統合され、富山大学医学部となる。医学と薬学を密接に連携させ、東西医学の統合を目的としているのが特徴である。
1年では五福キャンパスで全学共通の教養教育を行うほか、医学を学ぶ準備教育を行い、看護学科や薬学部の学生と合同の医療学入門や新入生研修なども実施される。2年からは解剖学等の専門教育科目の授業が主となり、特徴的な和漢医薬学入門も開講される。
3年からは臨床前教育として、臨床各科と基礎医学の教員のチームによる臓器別の統合型教育が行われる。4~6年の臨床教育では講義とともに臨床実習が行われ、附属病院や地域の中核病院各科での実習のほか、地域や海外の病院での選択制臨床実習も実施されている。
附属の和漢医薬学総合研究所は、薬の富山の伝統と歴史を背景に設立された世界的にも類を見ない研究所であり、外国からの留学生も多い。
研究機関
和漢医薬学総合研究所(研究所附属施設:民族薬物研究センター)
【金沢大学】
医学科HP
http://www.med.kanazawa-u.ac.jp/medical/index.html
医学部キャンパス
宝町・鶴間キャンパス
住所
〒920-864 石川県金沢市宝町13-1
特徴
1862年(文久2年)加賀藩に創設された彦三種痘所が源流であり、金沢医学館、金沢医学校、金沢医科大学などを経て、1949年金沢大学医学部となる。
1年では、主に角間キャンパスにおいて、すべての学域・学類の学生が学ぶ共通教育科目を履修する。
初期に医療現場を体験する1年次の早期医療体験、基礎研究を体験できる基礎研究室配属(3年第3クオーター)、少人数のチュートリアル教育、臨床前教育の充実、診療参加型臨床実習など、自主自学を中心とする実践的教育が多く取り入れられている。
5年では、主に附属病院で必修臨床実習を行う。6年の第1・第2クオーターには12週間の選択臨床実習があり、総合診療、地域医療、国内外の医療機関・施設での自由選択実習を行う。
医学類の正式科目と並行して、1年から参加できるMRT(Medical Research Training)プログラムが用意され、希望する学生が空き時間や休暇期間などを利用し、ゼミナールや論文講読会および各研究室の研究に参加している。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】がん進展制御研究所
【医薬保健研究域附属施設】健康増進科学センター
【学内共同教育研究施設】子どものこころの発達研究センター、先進予防医学研究センター
【福井大学】
医学科HP
http://www.med.u-fukui.ac.jp/department/medicine/
医学部キャンパス
松岡キャンパス
住所
〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3
特徴
1980年(昭和55年)に福井医科大学として開学。2003年に福井大学と統合し、福井大学医学部となる。1年では共通教育科目のほか、病棟看護体験実習や人体解剖学、メディカルプロフェッショナリズムなどの科目を履修。
1年から解剖学実習を行うのは全国的にも珍しく、大きな特徴である。また、研究マインドを涵養するための医科学研究研修が1年から取り入れられている。
2年では基礎医科学、医学英語、地域医療学などの学習を行う。3年からは基礎臨床医学の学習が始まり、研究室配属で医学研究に参加する機会もある。
4年後期からは診療参加型臨床実習が実施され、医療チームの一員として診療に参加する。大学独自のICTシステムBS-LMS(ベッドサイド・ラーニングマネジメントシステム)は学生用電子カルテと連動しており、患者診察後に所見を記載する訓練が可能である。
多職種連携におけるコミュニケーション能力と社会性を養うため、看護学科の学生との合同講義や合同実習も実施されている。
研究機関
【学内共同教育研究施設】高エネルギー医学研究センター、子どものこころの発達研究センター
【浜松医科大学】
医学科HP
http://www.hama-med.ac.jp/index.html
医学部キャンパス
住所
〒431-3192 静岡県浜松市東区半田山1-20-1
特徴
1974年(昭和49年)に設置された。
1年では主に総合科学や基礎教育科目を履修するほか、医療福祉施設体験学習で医師になる動機づけを行う。2年では解剖学実習をはじめとする基礎医学を学習し、後学期にはPBLチュートリアル形式(課題に基づくアプローチ)による授業が行われる。
3年からは臨床医学の学習が始まり、前学期には基礎配属として、基礎医学教室や研究センターなどの研究現場で実際に研究を体験する。4年では各診療科の知識を身につけ、1月から始まる臨床実習では、1年をかけて附属病院のすべての診療科をローテーションでまわる。
5年3月からの臨床実習では、希望する診療科、浜松医療センターなどの関連教育病院、海外の学術交流協定校などで、チームの一員としてより実際の場に即した実習を行う。
アメリカ、ポーランド、ドイツ、韓国などの学術交流協定校への留学を行う学生には渡航費・滞在費が補助され、毎年十数名の学生が海外で実習を行っている。
研究機関
【学内共同教育研究施設】子どものこころの発達研究センター、光尖端医学教育研究センター
【名古屋大学】
医学科HP
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/medical_J/
医学部キャンパス
鶴舞キャンパス
住所
〒466-8550 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65
特徴
1871年(明治4年)に仮病院・仮医学校としてスタート。愛知医学校、愛知医科大学などを経て、1949年に名古屋大学医学部となる。
1年から2年にかけては東山キャンパスで全学教育科目を履修する。1年次の水曜日には、鶴舞キャンパスにおいて、医学への動機づけを目的とした医学入門が実施される。2年から医学専門科目が本格的に始まり、講義と実習を通じて基礎医学を学ぶ。
3年後期には基礎医学セミナーで各研究室に2~4名ずつ配属され、実験・研究を実践する。4年の学習は、臨床系科目の講義、チュートリアル、実習が中心となる。
5年の臨床実習では、附属病院の全科を1~2週ずつまわるほか、約4週間の学外関連病院での実習も体験する。6年の選択実習では臨床講座に配属され、1学期のうちに7週間ずつ2つの科を体験する。
米国、ドイツ、ポーランド、オーストリアなどの学術交流協定校に、最終学年の希望者を選抜のうえ、約1~3カ月間派遣する交換留学制度が設けられている。
研究機関
【研究機関】環境医学研究所
【医学系研究科附属施設】神経疾患・腫瘍分子医学研究センター
【学内共同教育研究施設】心の発達支援研究実践センター、脳とこころの研究センター、予防早期医療創成センター
【名古屋市立大学】
医学科HP
http://www.nagoya-cu.ac.jp/med/index.html
医学部キャンパス
桜山キャンパス
住所
〒467-8601 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1
特徴
1943年(昭和18年)設立の名古屋市立女子高等医学専門学校を基盤として、1948年に名古屋女子医科大学が開学。1950年に名古屋薬科大学と統合し、名古屋市立大学医学部となる。
1年では主に滝子キャンパスで教養教育科目を学ぶほか、地域参加型学習では薬学部・看護学部の学生とチームを組み、地域の病院等で現場での問題解決に取り組む。
2年から専門科目の学習が本格的に始まり、解剖学などの基礎医学を学ぶ。3年では臨床基礎医学を学習し、基礎自主研修では約4カ月間、研究室で実験や研究に携わる。4年から臨床医学教育が始まり、1月からは附属病院や市内の実習協力病院で臨床実習を行う。
6年では希望する診療科での選択制実習となり、学外や海外の施設も選択可能で、協定校であるオーストラリア・ニューサウスウェールズ大学で4週間程度の実習を行うこともできる。
毎年11月に医学部・看護学部の学生によって開催される川澄祭では、模擬病院などの特色ある企画が行われている。
研究機関
【医学研究科附属施設】分子医学研究所
【岐阜大学】
医学科HP
http://www.med.gifu-u.ac.jp/med/index.html
住所
〒501-1194 岐阜県岐阜市柳戸1-1
特徴
1875年(明治8年)に開設された岐阜県公立病院附属医学校が前身である。1944年に岐阜県立女子医学専門学校が開設され、岐阜県立医科大学などを経て、1964年岐阜大学医学部となる。
1年では全学共通教育とともに医学概論などの専門科目も学習し、高齢者施設や消防本部などの学外施設において初期体験実習を行う。
2年から始まる専門教育では、テュトーリアル教育による自主的な能動的学習を実施。毎週決まった曜日に各コースの症例提示があり、グループごとに調べて発表・討論を行い、関連する知識を講義や実習で学ぶ。
また3年で実施されるテュトーリアル選択配属では、希望する分野の研究室に配属されて研究や実験を行うほか、地域医療現場での実習も選択できる。
4年後半からは、附属病院の各科やセンター等でクリニカル・クラークシップ型の臨床実習に参加する(6週×7クール)。
6年の選択臨床実習(4週×5クール)は、附属病院・地域基幹病院・診療所のほか、海外での実習も可能である。
研究機関
【医学教育共同利用拠点】医学教育開発研究センター
【医学部附属施設】地域医療医学センター
【三重大学】
医学科HP
http://www.medic.mie-u.ac.jp/med/index.php
住所
〒514-8507 三重県津市江戸橋2-174
特徴
1876年(明治9年)に三重県病院内に設置された三重県医学校が前身。その後1943年に三重県立医学専門学校が設置され、三重県立医科大学などを経て、1972年に三重大学医学部となる。
1年から2年前期では、教養と専門職意識を身につけるための教養教育と初期医学教育が行われる。特色ある授業として地域基盤型保健医療実習があり、保健医療機関などで体験型学習を行う。
2年後期から3年前期では基礎医学教育科目を学び、3年後期から4年前期までは研究室研修と問題基盤型(PBL)チュートリアル教育に参加する。研究室研修では学生が研究室に配属されて医学研究活動に従事し、PBLチュートリアル教育では少人数グループで協同学習と自学自習を行う。
4年後期からは附属病院および関係教育病院で診療参加型の臨床実習を実施。4・5年では全診療科でローテーション実習を行い、6年では各診療科の専門領域、地域病院、海外の交流大学附属病院での選択実習に参加する。
近畿
【滋賀医科大学】
医学科HP
住所
〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町
特徴
1974年(昭和49年)に開学。アウトカム基盤型教育を実施しており、学生が卒業時までに身につけておくべき能力を7つの大項目として定めている。
1年から2年前期では、基礎学課程のさまざまな科目を履修するとともに、早期体験学習、地域医療体験実習などで医療や福祉の現場に触れる。患者の自宅を継続的に訪問する全人的医療体験学習は、患者をとりまく状況を幅広く捉えるケアについて、新入生の時期から学ぶ機会となっている。
2年後期からは基礎医学の各分野について講義・実習で学ぶ。3年7~9月に実施される160時間におよぶ研究室配属では、一学年の3分の1程度の学生が海外で研修を行っている。
3年後期からは臨床医学の各分野を臓器別に学び、4年後期の少人数能動学習で課題解決能力やコミュニケーション能力を養成する。
4年後期から6年の診療参加型臨床実習では、診療チームの一員として、附属病院のほか、NHO東近江総合医療センターやJCHO滋賀病院でも実習を行う。
研究機関
【学内共同教育研究施設】アジア疫学研究センター、医療人育成教育研究センター、神経難病研究センター、動物生命科学研究センター
【京都大学】
医学科HP
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/faculty/
医学部キャンパス
吉田キャンパス
住所
〒606-8501 京都府京都市左京区吉田近衛町
特徴
1899年(明治32年)、京都帝国大学(1897年設置)に医科大学が開設され、京都帝国大学医学部などを経て、1951年に京都大学医学部が発足した。
1年から2年では全学共通科目の履修が主体となり、並行して医療人の素養や研究マインドを育む授業が展開される。3年から基礎医学の学習が本格的になり、さまざまな面から生命科学の深淵に触れる。臨床医学は主に3年後半から4年の授業で学ぶ。
4年秋学期のマイコース・プログラムでは、学生が学内の研究室や海外の大学・研究機関に配属されて自身の適性に合った研究活動に専念する。5・6年では附属病院や学外の実習病院で臨床実習が行われ、最新の医療とその発展に貢献できる人材養成をめざして密度の高い臨床教育が行われる。
基礎医学研究者育成として、1年次全員を対象にカリキュラムに組み込まれたプライマリーコース、選抜された20名程度を対象としたアドバンスドコース、医学研究者を目標とする学生のためのMD-Ph.Dコースなどが用意されている。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】ウイルス・再生医科学研究所(研究所附属施設:感染症モデル研究センター)
【研究機関】iPS細胞研究所
【医学研究科附属施設】ゲノム医学センター、先天異常標本解析センター、総合解剖センター、脳機能総合研究センター
【京都府立医科大学】
医学科HP
http://www.kpu-m.ac.jp/doc/department/igakuka/index.html
医学部キャンパス
河原町キャンパス
住所
〒602-8566 京都府京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465
特徴
1872年(明治5年)粟田口青蓮院内に療病院を設けて診療と医学教育を開始したのが始まり。その後、京都府立医学専門学校を経て、1952年に京都府立医科大学となる。
1年では主に下鴨キャンパスにおいて教養教育を履修。京都工芸繊維大学および京都府立大学との共同化科目も提供されている。また早期体験実習としてさまざまな医療・福祉施設の見学を行う。
2年から基礎医学教育が開始され、順次、社会医学、臨床医学の講義・実習が実施される。4年1学期末には6週間の研究配属があり、基礎系の各研究室に所属して基礎研究を体験する。
4年3学期から臨床実習が始まり、附属病院のすべての診療科や中央検査部門をローテートするほか、看護学科と合同の地域医療実習も行われる。後半の実習は、医師不足地域も含めた教育関連病院でも行われる。
国際交流として、米国オクラホマ大学や英国リーズ大学・エジンバラ大学での臨床実習や、研究室配属の期間を利用した海外研究室派遣も行われている。
研究機関
脳・血管系老化研究センター
【大阪大学】
医学科HP
医学部キャンパス
吹田キャンパス
住所
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2
特徴
1838年(天保9年)に緒方洪庵が開いた適塾が前身。その後大阪帝国大学などを経て、1949年大阪大学医学部となる。
最初の1年半は他学部の学生とともに豊中キャンパスで全学共通教育科目を学ぶほか、1年前期の医学序説では世界的な研究者や臨床医から講義を受ける。1年後期から生命科学の基礎を学び、2年秋からは吹田キャンパスに移って本格的な医学科の講義と実習が開始される。また、1・2年では附属病院での早期臨床体験実習も導入されている。
3年の基礎医学講座配属は全国に先駆けて導入されたシステムで、希望する講座で4カ月間研究に専念する。3年後半からは臨床医学の講義が始まる。5・6年では、附属病院および京阪神地区の基幹病院を中心に臨床実習を行う。
海外での臨床留学が積極的に推進され、2017年度には約40名の5年生が海外留学に参加した。研究者をめざす学生のためのMD研究者育成プログラムには、例年各学年10~15名程度の学生が参加している。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】微生物病研究所(研究所附属施設:遺伝情報実験センター、感染症国際研究センター、感染動物実験施設、難治感染症対策研究センター)
【医学系研究科附属施設】最先端医療イノベーションセンター、ツインリサーチセンター、未来医療イメージングセンター
【大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科】子どものこころの分子統御機構研究センター
【世界最先端研究機構】免疫学フロンティア研究センター
【大阪市立大学】
医学科HP
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/
医学部キャンパス
阿倍野キャンパス
住所
〒545-8585 大阪府大阪市阿倍野区旭町1-4-3
特徴
1944年(昭和19年)大阪市立医学専門学校として設立。その後、大阪市立医科大学を経て、1955年大阪市立大学医学部となる。
1年では主に杉本キャンパスで行われる全学共通科目を履修するほか、早期臨床実習や心肺蘇生法実習を行う。基礎医学では人体の構造や病気の概念などを総合的・系統的に学び、さらに社会医学を学習する。
3年秋の修業実習では、基礎・社会医学教室および研究室に配属されて3カ月間研究に取り組む。3年から4年にかけて臨床系の臓器別講義や臨床スターター実習を行い、4年終盤から附属病院において臨床実習が行われる。
6年では附属病院以外の教育関連病院での選択型実習が、前期6週間、後期6週間の2回実施される。海外の施設で行うことも可能で、毎年数名の学生が参加している。
スキルスシミュレーションセンター(SSC)では、学生インストラクターによるAED講習会が好評であり、毎年、他学部学生や近隣住民、高校生などが受講している
研究機関
【医学部附属施設】刀根山結核研究所
【神戸大学】
医学科HP
医学部キャンパス
楠キャンパス
住所
〒650-0017 兵庫県神戸市中央区楠町7-5-1
特徴
1869年(明治2年)に開設された神戸病院医学伝習所が前身。以後、兵庫県立医学専門学校、兵庫県立医科大学などを経て、1964年神戸大学医学部となる。
1年では全学共通授業科目を鶴甲キャンパスで、医学序説や初期体験臨床実習などの転換教育科目を楠キャンパスで履修する。
2・3年の基礎医学教育においては、講義や実習を行うとともに問題解決型学習(PBL)を通じて課題解決能力を養う。さらにアドバンストカリキュラムとして新医学研究コース(1年)や基礎配属実習(2年)が設けられ、生命科学の最先端研究を体験できる機会となっている。
3年後期から臨床医学教育を行い、4年では少人数グループでの症候別チュートリアル制度が導入されている。
4年1月から5年の臨床配属実習(BSL)で臨床現場を体験し、6年では個別計画実習として、関連病院での診療参加型実習を含めた幅広い内容の実習を行い、アメリカ、シンガポール、タイ、台湾など、海外の病院で研修を行うことも可能である。
研究機関
【医学研究科附属施設】感染症センター
【奈良県立医科大学】
医学科HP
http://www.naramed-u.ac.jp/university/gakubu-daigakuin/igakuka/index.html
住所
〒634-8521 奈良県橿原市四条町840
特徴
1945年(昭和20年)奈良県立医学専門学校として設立。1952年に奈良県立医科大学となる。
1年では主に教養教育を履修し、看護学科との合同授業や、医療現場を体験する早期医療体験実習も実施される。2年から基礎医学の学習が開始。2年3学期には、研究マインドを育成するためのリサーチ・クラークシップ(研究室配属実習)が11週間行われ、海外の研究室への留学も可能となっている。
3年3学期から臨床医学の学習が始まり、4年3学期から72週間の臨床実習に入る。また、2・3・5年でTBL(Team BasedLearning)が、3・6年で地域医療実習が行われる。独自の6年一貫教育コースとして、5つのプログラムと2つのコース(地域基盤型医療教育コース、研究医養成コース)が用意されている。
国際交流としては、ドイツ・ルール大学、英国・インペリアル・カレッジ・ロンドンおよびオックスフォード大学をはじめ、タイ、中国、ベトナムの大学と学術交流協定を締結している。
【和歌山県立医科大学】
医学科HP
http://www.wakayama-med.ac.jp/dept/igakubu/index.html
医学部キャンパス
紀三井寺キャンパス
住所
〒641-8509 和歌山県和歌山市紀三井寺811-1
特徴
1945年(昭和20年)和歌山県立医学専門学校として設置され、1955年に和歌山県立医科大学が開校した。
1年では三葛キャンパスにおいて教養教育科目を中心に履修し、入学後の早い時期に医療の現場を体験するEarly Exposure(早期臨床体験実習)が実施される。
2・3年では基礎医学の領域を中心に学習。2年では保育園や福祉施設での実習が行われる。3年最後の2カ月間は基礎配属として各講座に少人数で配属され、興味のあるテーマを選んで実際の研究に触れる。3年後半からは、臓器別に疾患をとらえた系統的講義と各科の特徴をふまえた講義により、臨床医学を総合的に学ぶ。
4年後半からは臨床実習が行われ、少人数に分かれてStudent Doctorとして医療の現場を体験する。6年前期には選択制臨床実習が行われる。
国際交流としては、3年の基礎配属や6年の臨床実習の際に、米国、チェコ、ポルトガル、中国、韓国、タイなどの学術交流協定校をはじめ、海外のさまざまな大学に学生が派遣されている。
中国・四国
【鳥取大学】
医学科HP
http://www.med.tottori-u.ac.jp/introduction/faculty/medicine.html
医学部キャンパス
米子キャンパス
住所
〒683-8503 鳥取県米子市西町86
特徴
1945年(昭和20年)米子医学専門学校として設置され、米子医科大学を経て、1949年鳥取大学医学部となる。
小グループに分かれて課題解決を行うチュートリアル教育や、一定期間希望の研究室に所属して行う研究など、従来の知識詰め込み型の教育方法から学生主体の学習への転換が図られている。また医療手話の講義があることも特徴的である。
入門科目、教養科目、外国語科目、健康スポーツ科目から成る全学共通科目は1~3年で履修。1・2年で履修するヒューマンコミュニケーションでは、保育園児や老人福祉施設の高齢者と交流する。
4年では地域医療の講義・実習があり、地域医療を県全域の医療施設で学ぶことができる。5年から始まる臨床実習は、学生も医療スタッフの一員として加わる参加型実習制度を取り入れている。
海外研修としては、夏季休業を利用してカナダの大学などで短期研修を行う制度や、アメリカのバーモント大学医学部での夏期および春期臨床研修プログラムなどがある。
【島根大学】
医学科HP
http://www.med.shimane-u.ac.jp/medicine/
医学部キャンパス
出雲キャンパス
住所
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
特徴
1975年(昭和50年)島根医科大学として設置され、2003年に島根大学と統合して島根大学医学部となる。
1年では医学概論や早期体験実習のほか、週1日は松江キャンパスで基礎科目や教養育成科目を履修する。6年間一貫の医学英語教育も行われる。2年では解剖学や生理学等の基礎医学系科目の学習が始まる。
3年では、学生が希望する講座で研究に参加する講座等配属が実施されるほか、1月末からは臓器別・系統別28コースの医学チュートリアル教育が約1年間行われる。4年後期からはStudent Doctorとして70週の臨床実習を実施。
5年で大学病院のすべての診療科をまわり、6年では希望する診療科を選択する。また、地域医療実習として県立中央病院や出雲市内の診療所などで実習を行い、中山間地・離島での実習では泊まりがけでプライマリ・ケアを体験する。
海外研修としては、1・2年生対象のニュージーランド医学・看護研修や、6年生対象のワシントン大学、メルボルン大学等での医学研修などがある。
研究機関
【研究・学術情報機構】地域包括ケア教育研究センター
【岡山大学】
医学科HP
http://www.okayama-u.ac.jp/user/med/medicine/index.html
医学部キャンパス
鹿田キャンパス
住所
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
特徴
1870年(明治3年)に設置された岡山藩医学館が起源。その後、岡山医学専門学校、岡山医科大学などを経て、1949年岡山大学医学部となる。
1年では主に津島キャンパスで実施される教養教育科目を履修するほか、少人数学習の医学セミナーや早期体験実習なども実施される。1年後半から3年では、正常な人体の構造と機能、病原体やさまざまな病因によって引き起こされる病態などの知識を修得。
3年前期の基礎病態演習では、実際の症例を分析し、解決方法を提示する力を身につける。また、研究に従事する医学研究インターンシップにおいては、学内だけでなく国内・海外の研究室も選択できる。
4年では臨床医学と社会医学を学習し、臨床病態演習で課題解決型能力を養う。4年後半からは診療チームの一員として臨床実習に参加し、医師の知識・思考法・技能・態度を身につける。6年の実習は選択制となっている。
地域に根ざした医療を学ぶため、1年の夏および2・3年で地域医療体験実習が実施されている。
研究機関
【全学センター】中性子医療研究センター
【広島大学】
医学科HP
医学部キャンパス
霞キャンパス
住所
〒734-8553 広島県広島市南区霞1-2-3
特徴
1945年(昭和20年)広島県立医学専門学校が開校し、広島県立医科大学などを経て、1953年広島大学医学部となる。
1年では主に東千田キャンパスで教養教育科目を履修し、並行して一部の専門科目も1年のうちから開始される。また、チーム医療を担う医療人養成に向けて、医学部・歯学部・薬学部合同の早期体験実習が実施される。
2年からはほぼすべてが医学専門科目となり、人体の解剖実習や少人数グループで行うテュートリアル教育も始まる。3年からは、臓器ごとの病態や全身性疾患の制御、症候に応じた診断・治療などを学ぶ。
4年では学内の研究室(一部は国内外の医療・研究機関)に配属されて4カ月の医学研究実習に取り組み、実習後にポスター発表会が開催される。4年後半からは大学病院や学外医療施設の全診療科で臨床実習を行い、実際に患者を診療しながら学ぶ。
国際交流としては、ドイツ、カナダ、オーストリア、台湾などの大学に、毎年5年生数名が約1カ月派遣されている。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】原爆放射線医科学研究所
【山口大学】
医学科HP
http://www.med.yamaguchi-u.ac.jp/medicine/
医学部キャンパス
小串キャンパス
住所
〒755-8505 山口県宇部市南小串1-1-1
特徴
1944年(昭和19年)に山口県立医学専門学校として設置され、山口県立医科大学を経て、1964年山口大学医学部となる。革新的な電子シラバスと臓器・系統別に編成された独自のコース・ユニット制カリキュラムを導入。
1年では吉田キャンパスで他学部の学生と共通教育科目を履修するとともに、キャリア教育(医学入門)の授業でさまざまな早期体験実習等を行う。
2年からは基礎と臨床を統合した臨床実習前医学教育が主体となる。3年では約半年間研究活動や社会活動を行う自己開発コースがあり、学内外の機関のほか、海外の大学や研究施設で実施することも可能となっている。さらに修学論文テュートリアルにおいて、自己開発コースの成果を論文にまとめる。
プレ臨床実習テュートリアルや特別専門講義などを履修した後、4年2月から附属病院および学外施設において診療参加型の臨床実習が行われる。
患者との対応やインフォームドコンセントを重視した総合実習カリキュラムは、全国でもユニークなものである。
研究機関
【医学系研究科附属施設】AIシステム医学・医療研究教育センター、再生医療教育研究センター
【徳島大学】
医学科HP
http://www.tokushima-u.ac.jp/med/faculty/introduction/
医学部キャンパス
蔵本キャンパス
住所
〒770-8503 徳島県徳島市蔵本町3-18-15
特徴
1943年(昭和18年)に徳島県立徳島医学専門学校として設立し、徳島医科大学などを経て、1949年に徳島大学医学部となる。
1年では主に常三島キャンパスで教養教育科目を履修。医療基盤教育科目では、横断的な医療分野の基盤教育を行うとともに汎用的技能を身につける。
2年の専門教育では解剖学、組織学、生理学など人体の構造と機能について学ぶ。また、2・3年では研究心の醸成のために医学研究実習で研究者とともに研究に従事し、学生主体で立案・実施・発表を行う。
3・4年ではPBLチュートリアル教育で自主的に学ぶ姿勢を体得する。ここでは与えられた症例シナリオに基づいて、グループで検討・調査して理解を深める。
4~6年では、診療チームの一員として一定の役割を持ちながら臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を行う。
3~6年では希望者が学術協定校への短期海外留学を行うことも可能で、2017年度はテキサス大学(米国)、ハノーバー大学(ドイツ)などで学生が実習を行った。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】先端酵素学研究所(研究所附属施設:糖尿病臨床・研究開発センター、藤井節郎記念医科学センター)
【香川大学】
医学科HP
http://www.kms.ac.jp/faculty/about/igakuka/
医学部キャンパス
三木町医学部キャンパス
住所
〒761-0793 香川県木田郡三木町池戸1750-1
特徴
1978年(昭和53年)香川医科大学として創立。2003年に香川大学と統合し、香川大学医学部となる。
1年では幸町キャンパスで全学共通科目を中心に学ぶほか、医学概論、早期体験学習、早期医学実習などの授業で、身の回りのトピックスから医学に関する考えを深めたり、実際の研究・診療現場を体験したりする。
2・3年では、医学を学ぶ上で基礎となる、人体の正常構造や機能、病気の成り立ちなどについて学ぶ。臨床医学の学習は統合講義として3年から始まり、すべての病気について原因・診断・治療まで系統立てた講義が行われる。
5年からは附属病院や関連教育病院などで臨床実習を実施し、2週間ごとに各診療科をまわる。20年以上続いている実習として、瀬戸内海の大島にあるハンセン病療養施設・大島青松園での実習があり、入所者との直接の触れ合いが好評である。
国際交流として、イギリス、ブルネイ・ダルサラーム国、タイなどの大学に学生を派遣するプログラムが用意されている。
【愛媛大学】
医学科HP
http://www.m.ehime-u.ac.jp/index.php
医学部キャンパス
重信キャンパス
住所
〒791-0295 愛媛県東温市志津川
特徴
1949年(昭和24年)に開学。医学部は1973年に設置された。生涯にわたる学習能力を養う目的で設置された総合医学教育センターを中心に、少人数のグループ学習や医学科・看護学科合同授業、患者や地域社会から学ぶことを重視したカリキュラムなどが組み込まれている。
1年では城北キャンパスで他学部の学生とともに学ぶ共通教育と並行して、新入生セミナー、基礎医学展望、介護体験実習などを履修する。
2年からは基礎医学系科目や医学英語を履修し、3年からは社会医学系科目と臨床医学系科目を学ぶ。4年では診断学実習も実施される。
4年の冬からは、医療チームの一員として附属病院や県内の地域サテライトセンターで臨床実習を行い、6年ではさらに地域医療の最前線の病院でも実習を行って、患者を診る訓練を積む。
学部学生のうちから研究成果を発表する機会を持つなど、学部から大学院まで一貫した医学・生命科学研究医の育成推進カリキュラムが設けられている。
研究機関
【先端研究・学術推進機構】プロテオサイエンスセンター
【高知大学】
医学科HP
http://www.kochi-ms.ac.jp/html/faculty_2-1.html
医学部キャンパス
岡豊キャンパス
住所
〒783-8505 高知県南国市岡豊町小蓮
特徴
1976年(昭和51年)高知医科大学として開学し、2003年に高知大学と統合して高知大学医学部となる。
1年では共通教育で初年次科目や教養科目を履修するほか、EME初期臨床医学体験では入学直後の早い段階から医療・介護・福祉の現場を体験する。
2~4年の間は、基礎医学・臨床医学を学ぶとともに、チーム基盤型学習を取り入れた統合医学コースか、興味のある研究班に所属して研究を体験する先端医療学コースのいずれかを選択する。
5年からは診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)が始まり、診療チームの一員として実際の診療に関わる。県内の中山間地にて1泊2日で行われる課外実習「家庭医道場」は、地域の人々と交流しながら地域医療を学ぶもので、毎回30~40名の医学科・看護学科の学生が参加している。
国際交流としては、医学科学生がハワイ大学へ短期留学できる海外派遣制度があるほか、ハワイ医学教育プログラムでは国際標準教育の授業をWeb上で受講することができる。
研究機関
【医学部附属施設】先端医療学推進センター
九州・沖縄
【九州大学】
医学科HP
http://www.mdc.med.kyushu-u.ac.jp/
医学部キャンパス
病院キャンパス
住所
〒812-8582 福岡県福岡市東区馬出3-1-1
特徴
1903年(明治36年)京都帝国大学福岡医科大学として開設され、九州帝国大学医科大学などを経て、1949年に九州大学医学部となる。
1年では他学部の学生とともに伊都キャンパスで基幹教育の科目を履修するほか、病院や介護施設などにおいて体験実習を行い、その後、医学の基盤となる生物学および人体の構造の概略を学ぶ。
2年からは病院キャンパスに移り、解剖学、生理学、生化学などを履修し、さらに疾病基礎医学の講義と実習が始まる。3年後期から4年前期にかけて臨床医学を学び、4年後期からは基本的な臨床技能を修得する実習や社会医学を履修する。
5・6年の臨床実習では、大学病院の各臨床診療科に1~4週間配置され、指導教員の指導のもとで実際に患者を診察して病気を学んでいく。
6年では選択制の研究室配属や臨床実習があり、与えられた研究テーマに沿って研究の実際を勉強するか、あるいは選択した学内の診療科や学外・海外の病院でさらに実践的な実習を4週間ずつ行う。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】生体防御医学研究所(研究所附属施設:システム免疫学統合研究センター、トランスオミクス医学研究センター)
【医学研究院附属施設】胸部疾患研究施設、心臓血管研究施設、総合コホートセンター、脳神経病研究施設、ヒト疾患モデル研究センター、プレシジョンメディシン研究センター
【学内共同教育研究施設】医療系統合教育研究センター
【佐賀大学】
医学科HP
医学部キャンパス
鍋島キャンパス
住所
〒849-8501 佐賀県佐賀市鍋島5-1-1
特徴
1976年(昭和51年)佐賀医科大学として開学。2003年佐賀大学と統合し、佐賀大学医学部となる。
教養教育、基礎医学、臨床医学の実施時期を明確に区別せず、Phase(フェイズ)Ⅰ~Ⅴに分けて6年一貫教育を実施。
PhaseIでは教養教育科目と専門基礎科目を履修する。1・2年で開講される医療入門では、早期体験学習、医療面接のロールプレイ、ファーストエイドの実習などが行われる。
PhaseIIでは基礎医学を学び、PhaseIIIでは臨床医学を、少人数で行われるPBL(問題基盤型学習)やCBL(症例基盤型講義)によって学習する。
5年からのPhaseⅣは全面的に臨床実習にあてられ、学生はチームの一員として患者の診療に参加する。
PhaseⅤは選択科目や特定プログラム教育科目などから成り、中でも6年前期の基礎系・臨床系選択科目は、自らの弱点を補ったり興味のある分野をさらに深めたりすることを目的としており、ハワイ大学をはじめ、海外での短期臨床実習に参加するコースも含まれている。
研究機関
【医学部附属施設】先端医学研究推進支援センター、地域医療科学教育研究センター
【長崎大学】
医学科HP
http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/med/
医学部キャンパス
坂本キャンパス
住所
〒852-8523 長崎県長崎市坂本1-12-4
特徴
1857年(安政4年)オランダ海軍の軍医ポンペ・ファン・メールデルフォルトが長崎奉行所西役所医学伝習所で医学伝習をしたのが始まり。その後、長崎医学専門学校、長崎医科大学などを経て、1949年長崎大学医学部となる。
1年では文教キャンパスでの週3日の教養教育と、坂本キャンパスでの週2日の医学教育を行う。また、チームアプローチの必要性を学ぶ共修科目として、保健学科の学生とともに、大学病院や市内のリハビリテーション施設でチーム医療を体験する。
2年では教養教育と並行して週3日の医学教育を行い、基礎医学の知識を修得。3年からは疾患について学び、リサーチセミナーでは希望する研究室で2カ月間の指導を受ける。
4・5年では外来・病室での臨床実習のほか、1週間の離島実習が行われ、5・6年では高次臨床実習が行われる。
国際交流としては、ライデン大学(オランダ)やビュルツブルク大学(ドイツ)などと交流協定を結んでおり、3年次および6年次に希望する海外大学で学べる機会がある。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】熱帯医学研究所(研究所附属施設:アジア・アフリカ感染症研究施設)、原爆後障害医療研究所(研究所附属施設:放射線・環境健康影響共同研究推進センター)
【医歯薬学総合研究科附属施設】先進予防医学研究センター
【熊本大学】
医学科HP
http://www.medphas.kumamoto-u.ac.jp/medical/
医学部キャンパス
本荘キャンパス
住所
〒860-8556 熊本県熊本市中央区本荘1-1-1
特徴
1756年(宝暦6年)肥後藩主細川重賢が創設した「再春館」が原点である。1896年私立熊本医学校が創立し、熊本医科大学などを経て、1949年熊本大学医学部となる。
1年では黒髪キャンパスで行われる教養教育のほか、医学概論や早期臨床体験実習、最新医学セミナーなどを含む専門基礎科目を履修。基礎医学の学習では、人体の構造や機能の正常と異常に関して系統的に学ぶ。
3年から臨床医学科目の履修が始まり、講義と実習を通してさまざまな診療分野全般について学ぶ。また、基礎演習では基礎医学の研究に携わる。
5年での臨床実習(ポリクリローテーション)では、数名ずつに分かれてすべての診療科で1週間ずつ実習を行う。さらに、6年で行われる特別臨床実習(クリニカル・クラークシップ)では、いくつかの診療科で重点的に実習を行う。
世界で活躍する基礎研究医養成を目的として、高校~学部~大学院修了まで途切れずに研究できる「柴三郎プログラム」が用意されている。
研究機関
【共同利用・共同研究拠点】発生医学研究所(研究所附属施設:臓器再建研究センター)
【学内共同教育研究施設】エイズ学研究センター
【研究推進機構】国際先端医学研究機構
【大分大学】
医学科HP
http://www.med.oita-u.ac.jp/index.html
医学部キャンパス
挾間キャンパス
住所
〒879-5593 大分県由布市挾間町医大ヶ丘1-1
特徴
1976年(昭和51年)大分医科大学が設置され、2003年大分大学と統合し、大分大学医学部となる。入学直後、専門教育開始前に医学準備教育科目を、臨床実習開始前に臨床実習前導入教育を設け、学生がスムーズに新しい修学段階に移行できるよう配慮している。
1年では導入教育科目、外国語科目、医学準備教育科目などを履修。2年から専門基礎科目の履修が始まる。医学教育は、従来の分類をできる限り臓器別・機能別に統合したカリキュラムを実施し、卒業時に必要な能力が段階的に達成できるように構成されたアウトカム基盤型教育が導入されている。
4年前期には8週間の研究室配属が実施され、研究結果を学会形式で発表する。4年後期からはクリニカル・クラークシップ(診療参加型実習)を採用した72週間の臨床実地修練を開始。地域医療実習や救急車同乗実習も実施される。
フィリピンのサン・ラザロ病院で熱帯地域の感染症の診断治療について学ぶ機会が設けられている。
【宮崎大学】
医学科HP
http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/about/f_outline.html
医学部キャンパス
清武キャンパス
住所
〒889-1692 宮崎県宮崎市清武町木原5200
特徴
1974年(昭和49年)に設置された宮崎医科大学が前身であり、2003年に宮崎大学と統合し、宮崎大学医学部となる。
入学後は、すべての学生が履修する基礎教育科目で、幅広い教養と専門教育の基礎的知識および基本的な学習能力を獲得する。また、1・2年では医学生としての自覚を早期に促すことを目的として、学内・学外で医療と介護の体験実習が行われる。
医学の基礎となる専門基礎科目と基礎医学科目は、1~4年で開設される。3年7月には研究室配属が行われ、海外で学ぶプログラムも用意されている。
3年後期から臨床医学科目の履修が始まり、4年の診断学実習で臨床医として望ましい態度や価値観を身につけた後、4年後期から5年前期のクリニカル・クラークシップⅠでは、附属病院の各診療科をローテーションでまわる。
5年後期から6年前期のクリニカル・クラークシップIIでは、学内診療科および学外医療機関で、少人数グループを重視した臨床参加型実習が行われる。
【鹿児島大学】
医学科HP
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~med/
医学部キャンパス
桜ヶ丘キャンパス
住所
〒890-8544 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8-35-1
特徴
1869年(明治2年)英国人医師ウイリアム・ウイリスを鹿児島に招いて設立された西洋医学校が前身。1943年鹿児島医学専門学校が設立され、県立鹿児島医科大学などを経て、1955年鹿児島大学医学部となる。
1・2年のPhase1では、共通教育科目、医学導入科目などで医学医療を学習する基盤形成を行う。2年で実施されるチーム医療1では、病院や地域医療・保健・福祉施設での見学実習やグループ討議を行う。
3・4年のPhase2では、臨床へ応用できる幅広い能力を育成する。4年で実施されるチーム医療2では、グループ学習により、種々の医療専門職が関わる具体的なチーム医療の実践を計画する。
5・6年のPhase3では臨床実習が行われる。6年で行われる離島・地域医療実習では、約2週間にわたって離島医療やプライマリケア、在宅医療などの現場を体験する。この実習は必修化されており、すべての学生が離島での実習を経験する大学は全国でも少なく、鹿児島県の地理的特性を活かした取り組みである。
研究機関
【研究推進機構】医用ミニブタ・先端医療開発研究センター、難治ウイルス病態制御研究センター
【琉球大学】
医学科HP
http://www.med.u-ryukyu.ac.jp/grad-med
医学部キャンパス
上原キャンパス
住所
〒903-0215 沖縄県中頭郡西原町字上原207
特徴
1950年(昭和25年)に開学し、医学部は1979年に設置された。島嶼環境における地域完結型医療の構築に努め、アジアを主とする諸外国・地域との学術交流を通じて国際医療に寄与することもめざす。
1年では共通教育科目と並行して医学概論などの専門教育も開始され、早期体験学習として、シミュレーション演習、外来患者付き添い実習、救急車同乗実習を行う。1年後期からは基礎医学の履修を開始。
2年ではさらに医学外国語も学習し、後期からは臓器別・部位別の臨床講義が始まる。3年では、臨床医学系の講義に加え、1週間の離島地域病院実習を行う。また12月からは基礎教室を中心に医科学研究に取り組み、教室で国内外の研究室の紹介を受け、医学研究を深められる制度も用意されている。
4年前期には、臨床推論、基本的臨床手技、衛生学・公衆衛生学等を学ぶ。後期からは臨床実習となり、大学病院各診療科での実習、プライマリケア中心のクリニカルクラークシップなど、多様な実習に臨む。